熊本県民が北海道で免許の更新をする方法【車中泊女子の全国縦断記】

交通教本

わたしは年間約8ヶ月くらいをキャンピングカーで生活し、放浪しています。そんな中、今年は運転免許の更新がやってきました。

誕生日を挟んで2ヶ月間の猶予があるとはいえ、更新時期にあたる夏(夏ど真ん中(8月5日)生まれ!)はガッツリ北海道にいるため、前回は『期間前更新』というのをしました。

ただし更新期間前に更新手続きを行うと、更新日から直近の誕生日までを1年として計算してしまうので更新後の運転免許証の有効期限が短くなってしまいます。私はゴールド免許なのですが、5年のところが4年になってしまったのです!「これは腑に落ちん!」のですが、決まりは決まり。背に腹は代えられないので仕方ない…。

そこで、ほかの手段はないものかと今年の春先に地元の菊池警察署に赴いて相談したら、なんと「熊本じゃなくても更新できますよ」と教えてくれました。なんで前回も教えてくれなかったのさ!

これは『経由更新』といって、誕生日の1ヶ月前~誕生日までの1ヶ月間だけになりますが、「優良」の方だけ全都道府県どこででも更新手続きをすることができるんだそうです。

ちなみに、なぜ誕生日までの1ヶ月間かというと、免許証自体は居住地の都道府県で作成するので、更新手続きをしたところから書類を送って、新しい免許証ができたらまた任意の場所へ送付するという手間がかかるからです。

さて更新手続きですが、まずあらかじめ

・更新手数料(居住地の収入印紙)
・運転免許証
・通知書(更新連絡書ハガキ)
・申請用写真1枚
・印鑑(認印でもOK)

を持参して、運転免許証更新申請書に必要事項を記入して、

・講習手数料/経由手数料(申請する都道府県の収入印紙)
・転送費用

を支払います。

写真に関しては「免許センターで手続きする場合は不要」と書いてあったけど、これって結局、免許センター/試験場でお金を払って写真を撮ってもらえばよい、ということらしい。

ここで蛇足。もう10年以上前になりますが、テレビか何かで『交通安全協会費』は【任意】であり義務ではないと知って支払うのをやめました。まだ東京に住んでいた頃です。

確か通知書はここが発行してるって言ってたような覚えがあって(実際は公安委員会が発行しています)、事実それ以降ハガキが来たことはなかったんですが、よーく思い出してみるとその後ちょうどキャンピングカー生活をはじめるために実家に引っ越ししたし、その次の更新は『期間前更新』をしたのでハガキを受け取る機会がなかっただけだったのです。

通常の更新だったら通知書がなくてもいいんだけど、経由更新には必須。せめてコピーがないとダメ!

しかし菊池警察署では必須だと言われなかったし、事前によその運転免許試験場でも確認しましたが、言われた覚えがない…。菊池警察署では経由更新についてどこかに電話して聞いていたので、必須だと知らなかったんだろうな。「(交通安全協会費を払っていないので)ハガキは来ない」って勘違いしてたので、「それは来ない」って言った覚えはあるんだけど、その後のやり取りは覚えてない…。あぁ、録音しておけばよかったなぁ。

それでも通知書は確かに来ていない。どうしたものかと途方に暮れていたら受付の男性が熊本県公安委員会に問い合わせてくれて、宛先不明で戻ってきていることが判明! それをファックスで送ってもらって、ようやく更新手続きができました。焦ったー! 最悪、飛行機で熊本まで帰らなきゃいけないのかと泣きそうになりました(T▽T)

かかった費用は以下の通り。

・更新手数料 2,500円
・講習手数料 600円
・経由手数料 550円
・送料(北海道→熊本)700円 (熊本→北海道)1,000円
・証明写真 700円

よりによって、私はなんで夏生まれなんだ。冬生まれだったら地元ですんなり更新できたのに…。

ちなみに、その時だけ住民票を北海道に移す、という荒技もあるそうです(警察署でも運転免許試験場でも聞いた)。

5年後に法律が変わってなかったら、そしてまだ放浪生活をしていたら、今度はそうしよう。

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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