トヨタ86は売りっぱなしじゃない! トヨタが仕掛ける“峠”ビジネスとは?

2012年2月、トヨタから待望のFRスポーツカー“86”が発売されました。

その際、クルマを作って売るだけじゃない、スポーツカーを文化として育てる活動も同時にやっていきます。という趣旨の発表もありました。その中のいくつかがカタチになって来て、その発表が行われましたので紹介します。

【リッジクエスト】
その名の通り、峠を制覇するためのアプリ。86峠セレクションで紹介された86カ所の峠(人気投票は終了してランキングは発表されています)に行くたびにスマホのGPSによってチェックインします。そのチェックイン回数に応じてオリンピックイヤーに相応しく金、銀、銅などのメダルを授与されサイト上で表彰されたりといったユーザーが楽しめるアプリになっています。対応しているのは、iPhone(OS:4.3以降、iPhone4Sまたは4に対応)とAndroid(OS:2.3以降、一部機種を除く)。

【86 PIT HOUSE HAKONE】
関東に住んでるクルマ好きなら一度は走りたいと思うTOYO TIRESターンパイク、我々は昔からの呼び方で箱根ターンパイクと言っちゃいますが。。。ここの頂上には以前からレストラン&展望所の「大観山ビューラウンジ」がありますが、ここをなんと全面改装! そのコンセプトは全面採光で、早朝からモーニングドライブを楽しんで朝陽を楽しんでもらおうというもの。そのため、館内にはリフレクションミラーを設置して、日の出や日の入りを堪能できるような作りとなっています。また、江ノ島のLONCAFE(日本初のフレンチトースト専門店)とコラボしたメニューも用意される予定だそうです。「朝陽を見ながらフレンチトーストを食べに行かないかい?」という口説き文句が流行ったらどうしよう。

オープンは期間限定で10月初旬〜12月初旬の予定だそうです。けっこう雪が振るので早めに出掛けたほうがいいかも。

【86S(HACHI-ROCKS)】
なんだか某音楽系のイベントに似たような発音ですが、健全な大人たちがスポーツカーを楽しむためのイベント名称として今後使っていくとのこと。

その第一回目は箱根、TOYO TIRESターンパイクで“J001HAKONE”として10月13日(土)に開催されます。ターンパイクを貸し切りにして、なんとそこを走れるのはたった86台の86のみの予定。自動撮影システムの「SHOOTING CURVE」も設置される予定とのこと。 

詳細はコチラ>>>http://toyota-86.jp/86society/

【 Shooting Curve】

86台の広角レンズカメラがコーナーに設置され、連続写真を自動的に撮影するシステム。来る8月5日に実施される“86Style”で富士スピードウェイの100Rで試されるそうです。こちらは20台限定で既に申し込みは締め切っています。 

86スタイルの詳細はコチラ>>>http://www.fsw.tv/freepage/620/

 

すでに公開されている86SocietyBS日テレの番組「峠[TOUGE]」も含め、トヨタ86の発売をきっかけにしたソフトウェア、物販などは以下のように進行しています。

いろんな情報や楽しめるものが増えてしまった現在、ハードウェアを作るだけでなく、遊び方も一緒に開発しなければならない時代になった、ということでしょうか。

いずれにしても、スポーツカーが見直されるってことは、大歓迎! さすがに世界トップの自動車メーカーがやると大掛かりですね。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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