暑さが辛いのはレーシングカーも同じ。ル・マンを制したエアコンを作ったメーカーは?

アウディがハイブリッドカーとして初の総合優勝という印象が強かった2012年のル・マン24時間耐久レースでしたが、GTカテゴリーでクラス優勝したフェラーリ458について、興味深い報告がありました。

なんと、この耐久レース仕様のフェラーリはエアコンを装備していたのです。

レース仕様の開発当初からエアコン装備を前提に様々な開発が進められたという、このレーシングカー専用コンプレッサーは、できるだけエンジンの性能をスポイルしないように低フリクションとされ、さらに2.2kgの軽量化を果たしているそうです。またコンデンサーは空気抵抗に影響の少ないタイプを使っているといいます。さらにレース中の激しい振動などに耐えられるよう工夫もされているとか。

さて、この空調システムを開発したのが大手サプライヤーのデルファイ・オートモーティブ。

その効果はクラス優勝という結果が証明しているわけですが、いまやレーシングカーでも快適性が求められるというわけです。もちろん楽をするためではなく、コクピット環境を整えてドライバーのパフォーマンスを最大限に引き出すことが目的なのでしょう。

暑さの厳しい季節、燃費を意識してエアコンを我慢するのもいいですが、集中力が途切れてアクシデントにつながってしまわないよう、必要に応じて適切なドライブ環境を整備するようにしたいものです。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。