7月11日、三菱自動車はオランダの生産子会社Netherlands Car B.V.、いわゆるネッドカーの売却を発表しました。
売却金額はなんと1ユーロ、ほぼ100円!
欧州生産子会社の株式譲渡に関する基本合意書締結のお知らせ(PDFファイルへリンク)
http://www.mitsubishi-motors.com/content/dam/com/ir_jp/pdf/irnews/2012/20120711-01.pdf
ネッドカーといえば三菱とオランダ政府が合弁で作った会社という印象がありますが、もともとはボルボのオランダ拠点で、1980年代終盤に経営難で存続が危ないところをオランダ政府と三菱が資本投下した、というカタチで三菱が参加したのですが、その後ボルボとオランダ政府が三菱に株式を譲渡し、三菱自動車の100%子会社として今に至ります。
ネッドカーの生産車種は非常にバラエティに富んでいました。三菱が資本参加した90年代は三菱カリスマとボルボS40、V50の初代。
写真は筆者が所有していたボルボのS40です。ボディがしっかりしたいい車でした。これとベースを同じくする三菱カリスマも乗るとかなり良かったのですが、いかんせんデザインが・・・。
その後、三菱はダイムラークライスラーの資本参加を受けます。その時のネッドカーの生産車種はコルトとスマート・フォーフォー。三菱のクルマとヨーロッパメーカーの姉妹車を一気に作る工場として稼動していたわけですね。
そんなネッドカーも生産量はピーク時から3割以上も落ち込んで、今年の2月には年内での操業停止を発表。その動向が注目されていました。
(北森涼介)