思い思いのサングラスをかけて自分たちが開発を手がけたフォード・フュージョンの前でポーズをとるエンジニア。M.I.B.のようにも見える出で立ちですが、このエンジニアたちが気を配ったのは、まさにサングラスだということです。
フォードによれば、アメリカでのドライビングにサングラスは必需品。当然、クルマにはサングラスを収めておくサングラスホルダーは収納スペースとしてマストになるということ。とはいえ、年々デザインも多様になってきています。かつて、ワイヤーフレームが全盛だった時代のサングラスを想定したホルダーには収まらないケースもあるといいます。
そこでフォードのエンジニアは、高級ブランド品からドラッグストアで売っているようなチープなものまで、100以上のサングラスを買ってきて、それらを3Dレーザー測定したといいます。そうしたリサーチによって必要なサングラスホルダーの大きさを導き出したということ。
結果として、市販されているサングラスの95%を、フォード・フュージョンのサングラスホルダーは収めることができるといいます。
サングラスホルダーのような、完成しきったと思える装備でもR&Dの対象であり、市場のトレンドにあわせて進化しているという話でした。
(山本晋也)