VWがWRC参戦でフィンランドの森を「かっ飛び」中 ! 【動画】

2013年度からWRC参戦を発表したVW。参戦用マシンは「Polo R WRC」で、Polo GTI用の1.4L 180psエンジンに代わって1.6L直噴TSIエンジン(最高出力:300ps、最大トルク:35.7kgm)を搭載しています。

 

駆動方式もFFからフルタイム4WDに改められ、車重はWRCの最低重量規定により、1200kgにおさめられています。VWの発表では0-100km/h加速が4.1秒とか。

その圧倒的な高出力を誇る「Polo R WRC」のフィンランドでの過酷なテストの様子が動画で公開されています。最新映像では今までに無かったハイジャンプが続出。本番では「Polo R WRC」2台体制となるようで、うち1台を映像のセバスチャン・オジェがドライブする模様。

VWのWRCチーム新監督に就任したヨースト・カピートはインタビューで「VWは長い時間をかけて準備を進めており、WRCプロジェクトは順調に進捗中。開幕戦となるモンテカルロでの実戦デビューに向けて年内かけて更にテストを重ねる予定」と語っているそうです。

 

2011年シーズンから、WRCのレギュレーションが大きく変わり、エンジン排気量の上限が1600ccに抑えられ、直噴ターボが認められました。「Polo R WRC」の1.6Lエンジン搭載はこれにミートさせたもの。

日本からトヨタやスバルがWRCに参戦するというアナウンスはありませんが、クルマ好きとしては「ヤリス(Vitz)」や「WRX STI」に1.6L 300ps級の直噴エンジンを搭載して戦って欲しいところ。

いずれにしても来年のWRC戦が楽しみな状況です。

 (Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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