スーパーチャージャーロードスターの秘密!? MX-5 Yushoのすべて 【動画】

MX-5Yushoの記事の最後に謎のスーパーチャージャーロードスターを紹介させて頂きました。今回はその全容を紹介いたします。

このロードスターは、前期RHTの6速をベースにコスワース製スーパーチャージャー(以下S/C)を搭載したものです。キット自体はアメリカ製なので左ハンドル用の為、右ハンドル用に一部加工がされています。

MX-5 Yushoと違う部分はエンジン内部で、ピストン、コンロッドは純正、排気系も純正です。そのため、高回転ではエンジン保護の為パワーを抑えており、220~230馬力程度となっています。

まずはスーパーチャージャー独特のサウンドをお聞かせしましょう。

 

S/Cのコンプレッサー本体は下の方に潜っており、目視はできませんが動画の後半で映っていたプーリーがコンプレッサーと直結されており、ベルト駆動で過給しています。

また水冷式インタークーラーを採用しており、冷却用のサブラジエーター及び専用ウォーターポンプが装備され、バンパーの隙間からちらりとサブラジエータがのぞきます。

あまりポピュラーではない水冷式インタークーラーですが、過去にはセリカ、最近ではゴルフ1.4lツインチャージャーに採用されています。

最後に皆様が気になる試乗インプレッションです。

アクセルを踏み込んでいくと2500回転あたりからS/Cの音が室内に聞こえ気分の高まりと共に、メーターの針はすぐにレッドゾーンへ向かいます。シフトアップし後ろ向きのGをしっかり感じながらロードスターの軽いボディがどんどん加速していきます。この加速感はMX-5 Yushoが8Jの太いホイールにSタイヤを履き、足回りのパフォーマンスUPをしている理由が分かり、ドライバーにはスロットルを開けた分の緊張感をクルマが与えてくれます。

大排気量車的な感覚で、通常の待ち乗り走行もノーマルとは比べ物にならないトルク感。少し急な坂道も、シフトダウンせずに上のギアのまま低回転で何事も無くモリモリと登っていきます。

MX-5 Yushoは、MX-5(ロードスター)が大パワー&大トルクを手に入れドライバーに大きな刺激をくれるクルマであろうという事が想像できました。

マツダからの販売も当然期待はしますが、NCロードスターのチューニングはスーパーチャージャー以外でも様々な仕様が存在しています。速くて楽しいロードスターの紹介も今後していきますので乞うご期待ください。

(野上達也)