軍事カラーのタクシー車にカオナシのこのクルマは何かわかりますか?

clicccarライターのくぼきひろこが、「あいドリで男をゲットするぜ!」ってなことを宣言してたもんで、「んなものぁ参加するんだったらシッカリ記事にせんかい!」と言ったところ、「じゃ、マジメに仕事してきます」ってことになりました。でも、取材で行くとなると、アップガレージさんに粗相があってはならん、ってことで、私もあいドリ会場へ付き添いで行ってみました。で、くぼきひろこのあいドリ潜入記は別記事で読んでいただくとして、そこで見かけたちょいと気になるドリ車をご紹介しましょう。

 

■軍事カラーっぽく見えて意外なこだわりを持つクルー

最初に目に付いたのがこの日産クルー。ほら、タクシーとかに使われてて、フツウは乗用車にしないようなクルマです。でも、立派なFRなんで、一時期ドリ車ベースとしてちょっとしたブームもありました。

なんだかワルそうな雰囲気ですが、近付いて見てもとってもキレイ。仕上げがワルくてワルそうに見えるドリ車も多いもんですが、このクルマ、キレイです。

ワルく見える大きな原因が、この軍事車両にありそうなボディーカラーのカーキ色。実はこれ、あるクルマの純正色なんです。

わかりますか?

正解は、エクストレイルでした。

実はこの他にも、フロントスポイラーはJZX81マークⅡ、サイドステップはA31セフィーロ、リヤアンダースポイラーは34ステージアからの流用。そうなんです。オーナーのこだわりは純正他社用の流用だったんです。

エンジンはSR20。これも流用!?

オーナーさんの佐藤栄作さんがこちら。

お名前は、元総理大臣からの流用ってワケではありませんね。

 

■「カオナシ」って宮崎駿アニメに出てくるんじゃないですか?
 

こちらのとっても迫力あるクルマ、わかりますか?

JZX100チェイサーです。

ここまで顔周りが無くなってると、なんだかわからないですね。

やっぱり顔が命なのは人形に限りません。

オーナーはこちらの大友健司さん。

実は彼、自動車の一級整備士だそうで、ほとんどのことが自分でできちゃうんだそうです。

なので、コンピューターの実走セッティングだけはショップにお願いしたんだけど、他の作業はすべて自宅の駐車場でできてしまったとか。

ちなみにフェンダーがないのは外しちゃったからで、普段からこうではありません。ナンバーは付いてますが、さすがにこの状態で走ってきたのではないそうです。インタークーラー冷えそう。

自分でやった分、愛車への愛着はすごく強くなったとのこと。やっぱりクルマへの愛着は触ってなんぼですね。

 

■SC顔の80スープラのオーナーは責任重大!
 

そして、こちらは、かつてはソアラ、その後のレクサスSC430・・・かと思ったら、オープンボディじゃないし、どうもスタイルがスポーツカーっぽい。

よーくみると、80スープラにSC430の顔をスワップしたものでした。それにしてもよくできています。

このクルマのオーナーはこのかた。

あれ? D1ドライバーの松川和也選手じゃないですか。

マジ参加してるんですって。

で、肝心のこのSC顔スープラは普段のご自身の足だそうです。当然、ドリフトの腕も確かなワケで、これならクルマやドリフトをよく分かってるコにはカッコよさも、走りの良さも十分に伝わることでしょう。

逆に言えばこれで、カップル成立しなかったら、かなりの確率で本人そのものに問題アリ、となっちゃうかも。ドリフト業界、イヤ、クルマ好き全体のモテ度のバロメーターとして、責任重大ですな。

 

■時ちゃんまさかのクラッシュ!
 

で、なぜか完全D1マシンのゼロクラウンもありました。アップガレージ主催でチームアップガレージでもないのに。

車両の後ろにはシッカリ「バジン(葉人=千葉県人)時田」こと時田雅義選手もいます。どうやらガチ参加だそうです。

しかし、ドリフト走行アピールタイムでは緊張のし過ぎか、なんとイキなりの1コーナーで突っ込んでしまってました。

どうなることやら、結果はくぼきひろこのレポートをどうぞ。

(小林和久) 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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