ダウンサイジングに反論? トヨタが北米でV6エンジンを増産

トヨタが北米アラバマ工場で、V6エンジンの生産能力を増強することを発表しました。

これは、カムリ、ハイランダー、アバロン等に搭載する3.5L V型6気筒2GRエンジンの需要拡大に対応するもので、2014年3月より新たに生産を開始するということです。これによるV6エンジンの生産能力拡大分は約21.6万基/年となり、現状の約14.6万基/年とあわせて、約36.2万基のV6エンジン生産能力を持つことになります。

 欧州系の自動車メーカーではダウンサイジングといってマルチシリンダーの大排気量エンジンを小排気量ターボに置き換えることがトレンドですが、今回の発表からすると、トヨタはアメリカ市場において4気筒ターボへのダウンサイジングはトレンドにはならないと判断したよう。

トヨタモーターエンジニアリング&マニュファクチャリングノースアメリカ社のバイスプレジデントであるスティーブStアンジェロ氏は『この製造ラインの追加により、北米市場での成長をさらに続けられる』と語ったということで、北米市場においてはV6がトレンドになると判断しているようです。

■トヨタ、米アラバマ工場でエンジンの生産能力を増強(トヨタ自動車)
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/05/nt12_0511.html

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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