ニュル24時間、気になる日本からの挑戦者達は?【2012年ニュルブルクリンク24時間レース】

世界最大規模の耐久レース、ニュルブルクリンク24時間。今年も日本から多くの挑戦者がノルドシュライフェに集っています。

今年、日本勢1番の話題はやはり86の参戦でしょうか。

GAZOO Racingはレクサス・トヨタブランドのLEXUS LF-Aと2台の86の計3台で参戦します。

83号車のLF-Aを操るのはニュル24時間参戦経験は20年以上の木下隆之を筆頭に、飯田章、脇坂寿一の3選手、ベテラントリオです。165号車の86は石浦宏明、大嶋和也、井口卓人のトヨタ系の若手3名と、高木実の4選手。166号車の86は 影山正彦、佐藤久実、勝又義信に加えHerwig Daenens4名。全12名がグリーン・ヘルに挑みます。

全日本ラリーの86ですがカラーリングはこれに準じます

高木、勝又両氏はトヨタ社員(テストドライバー)です。こうした方々の参加がトヨタの目指す「クルマの味づくり」にフィードバックされていくことでしょう。

スポンサーは変わりますが、ほぼこのイメージです

そして86はGAZOORacingだけでなく、Toyota Swiss Racingからも200,201号車が参戦しており、日本車の中では最多の4台が出場しています。

 一方、話題では引けを取らないのがGT-Rの本格参戦でしょう。昨年は地元のシュルツモータースポーツのマシン/オペレーションで参戦したGT-R、今年は日本からの参戦です。が、参戦はNISMOからではない様です(NISMOのHPに情報が掲載されていません)。どうやら日産自動車の本隊からの出場と云う噂です。GT-Rは2台参加するようですが、1台はこれぞ日産のエースナンバー“23”を背負った「Team Nissan GT-R(“ザ・ワークス”って名前ですねぇ)ドライバーは今、ニュルでのタイムアタックを任される鈴木利夫、ニュル24h参戦経験は足掛け10年以上の田中哲也、FIA GT選手権をGT-Rで勝ち取った“世界王者”ミハエル・クルム、若手の中ではニュル24hを既に4度経験済みの星野一樹の4選手、考えうる日産系ドライバーでは鉄壁の布陣です。
もう一台“123”号車はグランツーリスモとのコラボレーション「Team GT Academy」 

昨年の優勝車。今年も車にはどんな感じで“GT”のロゴが入ってるんでしょうか…

グランツーリスモのプロデューサー山内一典とオペラパフォーマンスの山本泰吉にトビアス・シュルツの昨年クラス優勝トリオに加え、“GTアカデミー”から現実のレースに排出されたルーカス・オルドネスの4選手で挑みます。GT-Rは共に8Tクラスにエントリーしています。

また、メーカー系ではスバル/STIより、133号車Subaru GVBとしてインプレッサがエントリーしています。こちらも事実上のファクトリーマシン。ドライバーは昨年同様、吉田寿博、佐々木孝太、マルセル・エンゲルス、カルロ・バンダムの4選手でSP3Tクラスの連覇に挑みます。昨年同様ノートラブルで勝ち抜く事が出来るか興味は尽きません。

昨年優勝したインプレッサ。今年はスバルブルーで彩られます。

インプレッサは他にも117号車がSR Motorsport-Rampageよりエントリーしています。

他には今年もs.i.g. Motorsportから146号車ミニクーパーS JCWでSP2Tクラスに挑む“モンキー”後藤比東至選手を始め、スーパーGT選手権にAudiR8で参戦中の小林賢二選手はTeamDMVより223号車のZ4に乗ります。他にもTeamDMVからは2名の日本人が225号車のBMW325iでエントリーしています。他にももう2,3名日本からのチャレンジャーが居る様です。10年程前と違い、ポッっと行って参加できない(VLNシリーズ戦への出場義務有)だけに、各ドライバーの努力には頭が下がります。

日本人ではありませんが元F1ドライバーのニコラ・ラリー二やニック・ハイドフェルドも参戦しています。
ニック選手は先週時点のエントリーリストには名前が有りませんでしたが、直前迄にはエントリーリストも更新される事でしょう。

いよいよ公式スケジュールに突入したニュル24h。次は日本でも楽しめる方法を紹介します。

■ニュルブルクリンク24時間レース日本公式サイト
http://nurburgring.jp/index.html
(トップページよりエントリーリストのリンクがあります。)

■GAZOO Racingのサイトはコチラ
http://gazoo.com/racing/Top/Top.aspx
(86とLF-Aの本番車のカラーリングが確認できます) 

(川崎BASE)