まるでSFの宇宙船? フロントガラス前方に情報を映すカロッツェリアのスゴいナビに乗ってきました

思い起こせば20年以上前に、40万円くらいする世界初のGPSカーナビがパイオニアから発売されました。

その後、着々と進化していろんな機能、方式が登場しましたが、表示部分は基本的には液晶画面というのが当たり前でした。

しかし、久々というか、初めてというか、画期的な案内表示方法が登場しました。

ヘッドアップディスプレイ(HUD)方式です。

以前、確かアルパインから矢印程度の表示を行うデバイスがオプションであったと思いますが、今回カロッツェリアから発売されたのは、レーザーを使ったもっと本格的なもので、まるでSF映画に出てくるようなものに近い印象です。

簡単に言うと、フロントガラスに向けた視線に、矢印や地図、その他の情報を視界を遮らないようにして3m先に虚像を浮かび上がらせるもので、雰囲気はヤマトに乗ってる波動砲を撃つときの古代進の気分です。

さっそく体験しましたのでその時のインプレッションをお伝えします。

撮影車両にアウディR8を用意するというあたりから力の入れ方が伝わってきます。

HUDの表示は大きく分けて4パターンあります。

一般的な案内表示の「HUDドライバーモード」。

交差点で停止すると自動的に切り替わる「HUD交差点リスト表示」

高速道路で使用する「HUDハイウェイモード」。

わかりやすくした地図を表示する「HUDマップモード」です。

本体モニターを見るのとHUDで確認するのではやはり視線移動の違いを感じます。

モニターを見るときは頭をほんの少し傾けるというか、目玉をギョロっと動かす感じですが、HUDでは目線をチラッと上に向けるというか焦点をちょっと変える程度の動きですみます。

どんな運転シーンでも、前方視界を外すのはなるべく少ないほうがいいはずです。まずは安全面で有効なのは間違いないでしょう。

表示はそれぞれわかりやすく、簡易にしたもので、ドライバーが注視しなくても直感でわかるよう配慮されてます。特にドライバーモードで交差点上に現れる矢印案内は「それを追いかけて走ればいい」イメージで、ホントに案内されてる実感が増えますね。

昨年発売されてこれも話題になったカメラによるAR機能を「クルーズカウンターユニット」とも連携して、ますます未来のナビに近付いてなっていきますね。

どのような動きなのかはこちらのムービーをどうぞ。

[youtube width=”620″ height=”511″]http://www.youtube.com/watch?v=RFZ4lHenItE

スゴいでしょ。HUDもスゴいけど、機能も満載です。

HUDの仕組みはレーザーを使ってるので、鮮やかで、フルカラーで表現可能だそうです。

HUDユニットはサンバイザーを取り外して交換します。小さなサンバイザーも装備しています。

どうですか? 欲しくなっちゃったでしょ。

気になるお値段は、最上級の1D+1DのAVIC-VH99HUD(AR HUDユニット+クルーズスカウターユニット同梱)の予想実勢価格が32万円。

2DタイプのAVIC-ZH99HUD(AR HUDユニット+クルーズスカウターユニット同梱)の予想実勢価格が30万円だそうです。

また、HUDユニット単体でも販売され、そちらは10万5000円、クルーズスカウターユニット単体は5万2500円です。

品番ではVH99が1D+1Dたいぷ、2D型がZH99で、 それぞれAR HUDユニット+クルーズスカウターユニット同梱には品番最後に「HUD」が付き、クルーズスカウターユニットのみ同梱タイプには「CS」が付きます。どちらも同梱しないサイバーナビにはなにも付きません。

ぜひ、お店などで体験してみて下さい。

公式サイトはコチラ>>>http://pioneer.jp/carrozzeria/cybernavi/avic_vh99hud_avic_zh99hud/

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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