昨今、MT派は寂しいですよねえ。
オートマ、2ペダルといえば従来からのトルクコンバーターを用いたATやCVT、そして機構はMTベースながらツインクラッチを用いたDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)、シングルクラッチのロボタイドなど、非常に充実しています。
そんな状況ですからMTモデルはどんどん減少。MTが欲しい方はクルマ選びに難儀していることでしょう。なにしろMTは、フェアレディZやスイフトスポーツといった、スポーツ系やコンパクトがほとんど。
そりゃ今の2ペダルは効率が高いのは知っています。MTよりもモード燃費も良いクルマもありますよね。
ですが操る楽しさをMTに求める人はどうすればよいの? MTは現代の乗馬のように、趣味になってしまうのでしょうか?(いやすでに趣味になっていますよね。)
ココで日本車のMT採用車を確認してみたのですが、
レクサス:ナシ
トヨタ:86/オーリス/カローラ/ヴィッツ/iQ/ラッシュ
日産:フェアレディZ/スカイライン/ノート/エクストレイル/オッティ/キックス
ホンダ:CR-Z/フィット/バモス
三菱:ランサー・エボリューションX/パジェロ/ekワゴン/パジェロミニ
マツダ:RX-8/アテンザ/アクセラ/ロードスター/デミオ/キャロル/AZワゴン
スバル:レガシィ/BRZ/インプレッサ/フォレスター
スズキ:スイフト/エスクード/アルト/ワゴンR
ダイハツ:ビーゴ/ミラ/コペン/テリオスキッド
86&BRZが登場したものの、RX-8とパジェロミニ、キックス、コペンは販売終了が控えているわけで、MTはもう絶滅危惧種?
ですが、こんな状況のAT大国である日本に、わざわざMTを導入してくれるメーカーがありました。
ドイツのBMWです。
新型3シリーズにも売れ筋の320iが登場したのですが、なんとエントリー仕様のSE以外には6速MTが設定されています。実は先代にも設定されていたのですが、新型になっても継続設定されています。
別にいつもがんがん乗るわけではないけれど、MTに乗りたい! そんな気持ちを解ってくれているというわけです。
ちなみに販売台数は少ないであろうMT仕様を導入することに対しては、MTが欲しいというユーザーがいるため全てのモデルでは難しいが、BMWの中核となる3シリーズでは要望に応えたい。しかも魅力的な価格で設定したい。こうしたことから20iに設定したそうです。
価格はMTの方が安く、
320i SE
8速AT 399.0万円
320i
6速MT 439.0万円
8速AT 450.0万円
320i Sport
6速MT 459.0万円
8速AT 470.0万円
320i Modern
6速MT 459.0万円
8速AT 470.0万円
320i Luxury
6速MT 459.0万円
8速AT 470.0万円
となっています。
搭載されるエンジンは先代同様に2.0L直4ですが、新型はターボが付いて184ps/27.5kgmと出力はアップしています。
320i SEと320iは16インチ、それ以外は17インチホイールを履いています。
MT好きのみなさん、新型320iに注目ですよ!
[オフィシャルサイト]http://www.bmw.co.jp/jp/ja/
(佐藤みきお)