いよいよというか、ようやくというか、2012年4月6日にトヨタ86が発売開始。しかしながら、注目を集めていたクルマらしく予約で初期生産はいっぱい。発売日にオーダーをしても、納車は秋(2012年10月)が目処になるということ。
とはいえ、納車が秋になるのは上級グレードのGT Limited と GT。モータースポーツベースとして装備を省いたRCや、シンプルな内容のGについては6月が納期目処とのこと。
では「GTを待たずにGグレードをオーダーすればいいじゃないか」と思いきや、意外にこのグレード間での装備差は少なくありません。
まず外装での違いは、フロントバンパー・フォグランプの有無。そしてGTは17インチタイヤですが、Gは16インチとなります。またマフラーカッターはGにはつきません。さらにヘッドライトはGTがディスチャージなのに対してGはハロゲン。
機能面ではリヤ・ブレーキディスクがベンチレーテッドになるのがGTで、Gはソリッドディスク。トルセンLSDはGTには標準で、Gにはメーカーオプション(3万1500円)。ただしエンジンは同スペックながらGTとGでは6MTのファイナルギア比が異なるので、ここは気になるところかもしれません。
なにより見逃せないのは、インテリアの違い。トヨタ86といえば中央にホワイト盤タコメーターが印象的ですが、このメーターパネルがつくのはGTとGT Limitedで、Gにはブラックパネルのシンプルなものがセットされています。またステアリングもGTの本革に対してGはウレタン。またドアトリムなどのレッドステッチもGでは省かれています。
こうした装備の違いと価格差を考えると、秋まで待つと判断したユーザーが多いのも納得できるかもしれません。あなたなら、どちらを選びますか?
(山本晋也)