正に地上の戦闘機! 日産1.6Lターボでル・マン24時間を目指す!

日産もエンジン供給による参戦を発表し、注目を浴び始めた今年のルマン24時間。
この一風……いや相当変わったマシンについて紹介しましょう。

これまでの概念を吹っ飛ばすレーシングカーです。©NISSAN(ASWebより)

そもそもこちらのマシンは今年のアメリカ・インディカーシリーズの2012年用共通シャシーとして2年前にデルタウィング社のコンセプトモデルとして発表されました。4社によるこのコンペではイタリアのダラーラ社が選定され、今年からインディーカーシリーズで使用されます。

残念ながら選に漏れたデルタウイングですが、今までのフォーミュラーカーの概念を打ち砕くそのデザインは、世界中のモータスポーツファンの度肝を抜きました。

デルタウィング社はこの車を2シーターに仕立て直し、今年からル・マンに設けられる“ガレージ#56”(今までのル・マンの最大エントリー台数は55台)という新技術をプロモートする特別枠を勝ち取りました。

当初はアメリカのメーカーのエンジンを搭載するといわれていましたが、日産との契約となり、名称も「ニッサン-デルタウィング」と改められました。

1.6L・四気筒の直噴ターボで300psを発生するエンジンを搭載したデルタウイングの車重は475kg!一般的な軽自動車が800~900kgですから、その軽さはむしろアメリカン大型バイクに迫ります。
他の参戦マシンは軒並み900kg以上の車重を義務づけられていますから、僅か半分の“軽さ”は燃費や駆動系へのダメージ、タイヤの消耗にも効果的でしょう。

今週開催されるセブリング12時間レースでお披露目されるそうです。
新しい日産のチャレンジに期待しましょう。

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(川崎BASE)