震災の直後から自動車のあり方、有用性などが改めて話題になりました。ガソリンなどの燃料供給が途絶え、東北はもちろん、都内でも長い行列を作ったり、電気は意外に早く復旧するインフラなため、電気自動車に充電して電源車として使えるのでは、ということも囁かれました。
そして、震災からほぼ1年の3月9日、三菱自動車からi-MiEVやミニキャブMiEVを電源供給車として使用するための「MiEV power BOX」を発売となります。14万9800円です。
使い方は車両の急速充電コネクターに繋ぐだけ。AC100Vで最大1500Wを供給できます。
駆動用バッテリー16.0kWhが満充電されていたら、1500Wの連続使用で5〜6時間供給できます。全部使うと動けなくなるので、25%は残すそうで、最大9.5kWほどを供給するそうです。これは、一般的な家庭の一日の電力消費量だとか。もちろん、被災時やキャンプなどで使うとして、家庭での日常までの電力は使わないとすればさらに長持ちするワケですね。
三菱自動車では、家庭用だけでなく停電時の信号機にも供給できることを確認しているそうです。
さらに、EVを電力貯蔵装置の一部として考えるスマートグリッドへの実現をも視野に入れています。
電気自動車の普及をもう一歩進めるための重要なアイテムという気がします。
(小林和久)
公式リリースはコチラ>>>http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2012/news/detail4552.html