ガソリンスタンドの近くを通りました。
何台かのクルマがスタンドに入って店員さんと話をしては何もせずにUターンして出て行きます。反対側の入り口には、進入できないようにパイロンが置いてあります。
地震の際は、ガソリンの販売は制限されるような法律や条例があるのでしょうか?
店員さんにお聞きしました。
「大きな地震が起きると、自動的にガソリンを汲み上げるポンプが停止するような仕組みになっているんです。それが働いたんですが、それを復旧するにはポンプの業者じゃないとできません。でも、ご存知の通り電話がまったく通じない状態で、販売を再開できないんです」
そうなんだ。いずれにしても、こういうことを想定すると、ガソリンはある程度いっぱいにしておいたほうがいいんですかね。
店員さんがおっしゃったように、電話は相当通じません。携帯は10回に一回もつながらない、といった確率のような気がします。
おかげで、公衆電話に珍しく列ができています。携帯がつながらないからだけでなく、つながらない携帯を何度もかけて、充電が切れてしまったのかもしれません。
ところが、開いている公衆電話もありました。見てみると、それはテレフォンカード専用の公衆電話です。なるほど、いまどきテレフォンカードを持っている人は見たことがありません。松下宏さんはクルマのテレカコレクターで有名ですが、テレカはもはや使うものという認識ではないと思います。こんなときのために、コインでも使える公衆電話を増やすべきだと思いました。
(小林和久)