大地震直後の東京④ガソリンスタンドは供給停止【緊急ルポ】

ガソリンスタンドの近くを通りました。

何台かのクルマがスタンドに入って店員さんと話をしては何もせずにUターンして出て行きます。反対側の入り口には、進入できないようにパイロンが置いてあります。

地震の際は、ガソリンの販売は制限されるような法律や条例があるのでしょうか?

店員さんにお聞きしました。

「大きな地震が起きると、自動的にガソリンを汲み上げるポンプが停止するような仕組みになっているんです。それが働いたんですが、それを復旧するにはポンプの業者じゃないとできません。でも、ご存知の通り電話がまったく通じない状態で、販売を再開できないんです」

そうなんだ。いずれにしても、こういうことを想定すると、ガソリンはある程度いっぱいにしておいたほうがいいんですかね。

店員さんがおっしゃったように、電話は相当通じません。携帯は10回に一回もつながらない、といった確率のような気がします。

おかげで、公衆電話に珍しく列ができています。携帯がつながらないからだけでなく、つながらない携帯を何度もかけて、充電が切れてしまったのかもしれません。

ところが、開いている公衆電話もありました。見てみると、それはテレフォンカード専用の公衆電話です。なるほど、いまどきテレフォンカードを持っている人は見たことがありません。松下宏さんはクルマのテレカコレクターで有名ですが、テレカはもはや使うものという認識ではないと思います。こんなときのために、コインでも使える公衆電話を増やすべきだと思いました。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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