新型レクサスGSに試乗! GSは欧州強豪セダンを越えたか? 【動画】

1月26日にフルモデルチェンジしたレクサスGS。従来のGSのデザインから脱却、個性的なフロントマスクを与えられ、かなりアグレッシブな顔つきに大変身しました。一方、フロントに対してリヤ廻りのデザインはグッと落ち着いた感じですが、上手くバランスしています。

バリエーション的には従来のV8 4.6Lをドロップ、新たにIS250のエンジンを移植した「GS250」を設定。ラインアップの裾野を広げると共に、GS250、GS350に「F SPORT」モデルが追加されました。

今回のGSでプラットフォームが一新され、「F SPORT」では専用サスや19インチタイヤ、そしてレクサスでは初採用となるLDH(4輪操舵システム)などを装備。更には状況に応じて走行モードを4種類の中から選択可能なダイヤル式の「ドライブモードセレクト」やパドル・シフトを全車に標準装備するなど、走りにもかなり力を入れているようです。

同じくISから移植された直噴式V6 3.5Lエンジンは幅広い回転域でトルクの90%以上を発生、低回転から高回転まで伸びのある加速性能を実現したとしています。エンジンサウンドにも拘ったようで、2.5L版を含めて「聴かせる」チューニングを施している模様。

それでは前置きはこれ位にして、早速、試乗インプレッションを動画でお届けしましょう。

[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=VlP6UXFJ-BM

今回、レクサスの協力を得て試乗したのは「GS350 F SPORT」と 「GS250 I package」の2台。前者のボディカラーは真赤な「クリムゾン・クリスタルシャイン・ガラスフレーク」、後者は黒メタの「スターライト・ブラック・ガラスフレーク」です。

インテリアはインパネが横長基調のせいか、どことなくアメリカン・テイスト。中央のアナログ時計が目を引きます。インパネ中央奥にデンと構えた12.3インチの高精細ワイドディスプレーは大きくて視認性も大変良好。

今回2.5L V6エンジンを初搭載したGS250は流石にその1640kgという車両重量を考えればパワーに余裕が有るとは言えませんが、2速ホールドなら思ったよりも俊敏な加速を提供。加速時のエンジン・サウンドが映像の如く非常にスポーティでかなりスポーツごころを刺激します。実はこれこそがGS250の一番のウリなのでは?と思う程。 

ただ、願わくばGS250には車両価格500万円を切って欲しかったですね。アッパー・ミドルクラスのスポーティセダンとして大いに魅力的なモデルになると思うのですが・・・  トヨタには価格面でもう一頑張りして欲しいところ。実はGS350と70万円の差しか有りません。

一方の「GS350 F SPORT」も車両重量がIS350+90kgの割にはパワー的には全く申し分無し。分厚い中・低速トルクも含めて余裕タップリといったところです。このモデルについても加速時のサウンドはGS250同様にキッチリと作り込まれているようでかなり刺激的。

山岳路で試した訳では無いので、サス廻りの実力は不明ですが、街乗りにおいては特に硬過ぎるといった事も無く、「しっとり」且つ「滑らか」な乗り味でした。

さて、お題の「GSは欧州強豪セダンを越えたか? 」ですが、欧州車好きのAvanti的にはサウンドも含めてかなりイイ線いっているのでは? と思いました。興味の有る方は是非一度、ご自身でも試乗されることをお薦めします。(新型GS詳細はこちらから)

以上、Avantiの新型GSインプレッションでした。 (試乗協力 Lexus)

<車両スペック>
・全長×全幅×全高 4850×1840×1455mm
・ホイールベース 2850mm
・トレッド前/後 1575/1590mm
・サスペンション形式(前) ダブルウイッシュボーン(スタビライザー付)
・サスペンション形式(後) マルチリンク(スタビライザー付)
・ブレーキ形式(前・後) ベンチレーテッドディスク
・トランスミッション 6AT

<GS250> ( )内数値はF SPORT
・エンジン  V型6気筒DOHC 4GR-FSE(直噴)
・最高出力 215ps/6400rpm
・最大トルク 26.5kg・m/3800rpm
・V型6気筒DOHC 2.5L
・車両重量 1640kg (1670㎏)
・終減速比 3.909
・タイヤサイズ(前) 225/50R17 94W (235/40R19 92Y)
タイヤサイズ(後) 225/50R17 94W (265/35R19 94Y)
・JC08モード燃費 10.8km/L
・価格 510万円(590万円)

<GS350> ( )内数値はF SPORT
・エンジン  V型6気筒DOHC 2GR-FSE(直噴)
・最高出力 318ps/6400rpm
・最大トルク 38.7kg・m/4800rpm
・V型6気筒DOHC 3.5L
・車両重量 1650kg (1690㎏)
・最終減速比 3.615
・タイヤサイズ(前) 225/50R17 94W (235/40R19 92Y)
タイヤサイズ(後) 225/50R17 94W (265/35R19 94Y)
・JC08モード燃費 9.9km/L(9.8km/L)
・価格 580万円(680万円)

こちらも併せてお読み下さい。  https://clicccar.com/2011/12/12/91671

(Avanti Yasunori )

【画像がすべて見られない方は>>> https://clicccar.com/111989

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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