BRZのシートは意外と良かった【スバルBRZ初試乗】

小林編集長が世界初のBRZ後席インプレッションを発信いたしましたので、私はフロントシートのインプレッションを。

わたくし、国産車のフロントシートには一切期待をしていませんでした。座面が浅い、サイドサポートが無い、腿下がフニャフニャ等、文句を言ったらキリが無い。正直な話、BRZもそんな感じかもしれない、などとタカをくくっておりました。

ところがっ!ところがですよ、このシートが結構いいではないですか。スポーツシートだからといって無理に窮屈な作りにしていないところが好感度高し。ゆったり目のくせに腰の当りは締まってる。腿下の縁もしっかりとした硬さ。その上、着座位置が超低い。

スバルBRZはエンジンやミッションなどで重心を下げた上に、ドライバーも思いっきり下に下げて低重心を実現していると言うことにもなりますね。

そりゃぁ、ドイツのR社のシートに比べればランバーサポートが欲しいとか、リクライニングのラッチを細かくしてくれ等、まだ注文をつけたい箇所はたくさんありますが、250万円のクルマのシートとして考えれば至極真っ当。コストパフォーマンスの高いシートです。

サーキットでもファミリー走行レベルであれば交換の必要はなさそうですし、そこまでしっかりしているのに乗り降りはかなり楽チン。草レースの耐久だったらかなり効果ありと見ました。ただし長距離走行は、今回の試乗では判断つきかねます。

つづく

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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