発表会の席では、豊田社長がカウンターステア走りを楽しんだという報告があったくらいで、ほとんど触れられることはありませんでしたが、そもそもドリフト最強マシンというのがトヨタ86(ハチロク)のコンセプトにあったのを覚えているでしょうか?
ドリフトといえば、豊田社長のインカー映像でもチラリチラリと映っていましたが、サイドブレーキを引いてキッカケを作るのが基本テクニック。
そして、サイドブレーキを使うとなると、その方式がブレーキキャリパーを利用しているのか、ディスクブレーキとは別にパーキング専用にドラムブレーキを持っているのかの違いが気になるところ。もちろん、後者のドラムインタイプがチューニングもしやすくウエルカムであります。
で、86(ハチロク)のパーキングブレーキ(サイドブレーキ)は、というと……ドラムイン式でありました!
このおかげで、リアのブレーキキャリパーを大型タイプに交換するコストも抑えられるといいます。さっそくTRDからはブレンボキャリパーを使ったブレーキキットが展示されていましたが、その大径ブレーキローターを支えるセンターハットはドラムブレーキの効きを考慮してリアだけはスチール製となっておりました。これならサイドブレーキを多用しても安心!
(山本晋也)