2011年9月26日、ダイハツ・ムーヴコンテのOEMモデル「ピクシス スペース」をトヨタが扱いはじめた。これにより、国内の乗用車メーカーすべてが軽自動車を販売するという状況になったが、はたして、トヨタの軽自動車はどれほど市場に影響を及ぼしたのか。
結論からいえば、影響は微々たるものだった。
トヨタが発表した2011年の生産・販売実績の発表によると、トヨタのピクシス・ブランドの軽自動車販売台数は2011年の合計で6308台。2011年12月の販売実績は2188台で、同月のレクサス販売台数(2242台)よりも少ないという状況だ。
しかも現在では「ピクシス スペース」に加えて、ハイゼットのOEMである「ピクシス トラック」、「ピクシス バン」も取り扱っていて、その3車種合計での販売台数で、平均が約2100台ペースというわけである。
同じく全車OEMで調達している日産の軽自動車は、2011年の販売合計が約14.5万台(月平均1。2万台)からすると、トヨタのそれは予想外に控えめといえそう。
ちなみに、ダイハツの2011年における軽自動車販売台数は約54.5万台。その比率からすると、ピクシス・シリーズは、かなりのレアモデル?
(山本晋也)