【新世代アメリカンSUV】フォード・エクスプローラに2Lエンジン追加【エコブーストエンジン】

フォード・ジャパンが、同社の人気SUV“エクスプローラー”に2.0L エコブースト(EcoBoostTM)エンジンを搭載した「エクスプローラー XLT EcoBoostTM」を2月25日より発売すると発表しました。
エクスプローラー XLT EcoBoostTMは、フォードがグローバルで展開するグリーン・エンジン、2.0L エコブーストエンジンを搭載したFFモデルです。
2011年から販売している現行エクスプローラには3.5L V6エンジン仕様のみでしたが、国内ユーザーの選択肢が広がることになります。

今回、新たに搭載されるエコブーストエンジンとは、いまや北米で販売される90%のモデルにラインアップされるフォードのグリーン・エンジンの中核となるエンジンです。
このエンジンの特徴は、フォードが長年培ってきたディーゼル・エンジンの技術を活用したもので、直噴(高圧燃料噴射)、Ti-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング機構)にターボを組み合わせ、必要なパワーをより小さいエンジンで発揮することで燃費性能を上げ、CO2排出量を抑えているなど、コストが高くなるディーゼル・エンジンのメリットをガソリン・エンジンで実現することにより低燃費化しているものです。
とはいえ旧エクスプローラーの4.0 V6エンジンを搭載したモデルと比較してパワーダウンしたわけではなく、30馬力アップの243psを発揮。しかも燃費性能は25%改善しています。

現行エクスプローラーは、ボディ構造を軽量化に優れたモノコックへと変更し、V8エンジンを廃止、アウディを目指したというモダンなインテリアを採用するなど、その20年に渡る歴史の中で最も大きな改良が施されました。
記者も試乗しましたが、剛性が高いボディや静粛性などクルマのできに感心したものの、トルクあふれるV8エンジンのテイストが味わえなくなったことに寂しさを感じました。

フォード・ジャパンは、「この新型エクスプローラーに新たに燃費性能にも優れた機種を追加することで、より幅広いユーザーにエクスプローラーの魅力を訴求できると考えており、さらなる販売とフォードのブランド・ポジションの明確化および強化を推進していきたいと考えている」と話しています。

【クリッカー編集部】