ナメたらイカン!スーパーGT並みのレギュレーションで激しく戦うママチャリGP【第5回スーパーママチャリグランプリ】

第5回スーパーママチャリグランプリには新潮社のライフスタイル男性誌ENGINEとエレクトロイメージングのアキバ系電子雑誌AKIBA Spec、そして自転車工房タクミクラフトの合同メディアチーム「TEAM ENGINE with AKIBA Spec」に、クリッカーライターの私こと北森と栗原淳が相乗りで参戦させていただきました。ちなみに筆者である北森はこの大会、第1回から全戦参加。

上記写真は昨年のものですが、参戦マシンは全く同じママチャリを今回3シーズン目の投入。参戦車両は特別な仕様ではなく、ごくごく一般的な市販のママチャリです。

しかし、このレースに参加するためにはスーパーGTも真っ青のレギュレーションがあります。タイヤ径は26インチ、1段から8段変速まで、フレーム形状、ハンドル形状まで決まっています。普通のママチャリを吊るしで買えば問題ないんですけどね。

しかし、もっとも厳しいレギュレーションはシート高とハンドル高。シートは基準値83cmよりも低くなくてはならず、ハンドルは基準値95cmよりも高くなくてはならない。レギュレーション通りのポジションだと、じつはかなり乗りづらいセッティングです。しかし、体格による差を減らすという意味においてはかなり有効な数値になっています。

ここまでレギュレーションに縛られ、しかもママチャリだから、といってナメたらアカン!
第一コーナーからコカコーラコーナーまでの下りセクションでは50km/hオーバーは当たり前。スタート直後の第一コーナーは人よりも前に抜きん出るために接触上等!上位陣の激しいバトルも見ものです。

そんな激しいバトルの末、コースサイドに散ってしまう血気盛んな方々も多く、救急車の出動回数もすごいことに。多分、富士スピードウェイで年間通して一番救急車の出動するレースだろうと思います。

それこそドクターヘリまで出動。安全管理体制もスーパーGT並みです。

参加賞としていただけるトロフィーはかなり豪華。そして自分のチームの順位入り。激しいバトルを戦ってこその豪華トロフィーです。ママチャリといえどもナメてはいけません。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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