11月21日、ヤリスWRCが愛知県岡崎市を走る

■新井敏弘選手監修のコース「KURUWA SS」も出現

新型コロナウィルス感染拡大による出入国制限のため、開催延期となってしまった2020年のWRC日本ラウンド「ラリージャパン2020」。

当初の開催スケジュールに合わせ、さらに来年開催が予定されている「ラリージャパン2021」に向け、11月21日(土)~22日(日)には「GO TO ラリージャパン2021」と題したPRイベントが名古屋市内で開催されます。さらに、そのイベント以外にも、この11月は周辺自治体でもイベントが開催され大いに盛り上がりを見せています。

ラリーミュージアム岡崎
ラリー熱を盛り上げるため、地元の勝田&眞貝選手が駆け付けました

なかでも、愛知県岡崎市では、11月14日(土)より市内にあるイオンモール岡崎のイベントホールで「ラリーミュージアム in OKAZAKI(11月14日~18日)」と題した展示イベントを開催しました。

昨年ラリージャパン誘致のプレイベントとなる「セントラルラリー愛知/岐阜2019」でもOKAZAKIおよびNUKATAのSSを開催した岡崎市ですが、この展示では、ラリー関連の貴重なアイテムや記念品、そして幻となってしまった「ラリージャパン2020」グッズなどが展示されました。

ラリーミュージアム岡崎
岡崎でラリーを盛り上げるべく、「岡崎ラリー応援隊」も結成

初日には「岡崎市ラリー応援隊」の任命式が行われ、隊長に任命となった地元岡崎市出身である、キャイ~ンの天野ひろゆきさんはオンラインでの参加。さらには地元のゆるキャラとなる「オカザえもん」が隊長代理、天野さんと同じく岡崎市出身のレースクイーンである橘香恋さんが副隊長に、それぞれ中根康弘岡崎市長より任命されました。

ラリーミュージアム岡崎
週末にはトークショーも開催。14日には2人のラリードライバーを呼んでのトークショー

また、14日(土)には、愛知県内在住のラリードライバー、勝田範彦選手と眞貝知志選手によるトークショー、翌15日(日)には、ラリー専門誌である「RALLY PLUS」より平松秀樹編集長とWRCを追いかけている小林直樹カメラマンによるトークショーが行われました。

ラリーミュージアム岡崎
週末にはトークショーも開催。ラリープラス平松編集長と小林カメラマンという、濃い内容のトークショーも

2020年のラリージャパン自体が無くなってしまったものの、併催予定だったアルペンクラシックラリー(ACCR CENTRAL RALLY 2020)は開催ということで、この11月21~22日に単独での開催となります。

こちらは豊田市のスカイホール豊田駐車場にサービスパークを置き、約30台のクラシックカーが11月21日に三河湖SS、岡崎SS。11月22日に伊勢神SS、稲武SSを走り、2日間で計8本のSSを使用したラリーとなります。

岡崎市では「ラリーミュージアム in OKAZAKI」に続いて、このACCRの岡崎SSを中心に「ラリージャパン1年前イベント」と題して、11月21日に、岡崎城のある岡崎公園・乙川河川敷を中心に市内各所でラリーイベントを開催予定です。

新井敏弘選手
コースの向こうには、松林越しに岡崎城の天守閣が見られます

中でもACCRのコースは、趣向を凝らしたものなっており、岡崎市中心部はもちろん、岡崎城の天守閣近くを走行するリエゾン、そして岡崎SSとして用意される特設の河川敷のコースは、なんと日本を代表するトップラリーストでPCWRCチャンピオン経験ももつ新井敏弘選手が直接監修したコースとなっています。SSの走行時間は14時29分から、そして15時27分からという予定です。

新井敏弘選手
新井選手が作ったSSコースは「KURUWA SS」と名付けられています

また、ACCRのSS走行の前後にはヤリスWRCのデモランが披露されることとなっています。ヤリスの走行は13時30分ごろ、そして16時30分ごろの2回が予定されています。

ちなみに、2021年のWRCのスケジュールには組み込まれており、2021年11月11日~14日に愛知と岐阜の両県にまたがる形で開催となる予定です。

この記事の著者

青山 義明 近影

青山 義明

編集プロダクションを渡り歩くうちに、なんとなく身に着けたスキルで、4輪2輪関係なく写真を撮ったり原稿書いたり、たまに編集作業をしたりしてこの業界の片隅で生きてます。現在は愛知と神奈川の2拠点をベースに、ローカルレースや障がい者モータースポーツを中心に取材活動中。
日本モータースポーツ記者会所属。
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