年末年始、春の大型連休ことゴールデンウィーク、夏のお盆休みなど、日本では民族大移動のハイシーズンが主に3回あります。そこで避けられないのが大渋滞。いつまでもトロトロ進まない車列の中、猛烈な眠気に襲われるのも無理のない話です。
こんなとき、無理せずSAやPAなどで軽く仮眠をとるのが最良の対策ですが、あいにく次のポイントまで距離があるときなど、イヤでも運転し続けなければなりません。では、どうするか!? 昔から語り継がれる眠気対策をひとつひとつ検証してみましょう。
●音楽を大音量で聴く
いかにも効果がありそうで、実はぜんぜんダメなのがこれ。どんなにうるさい音楽も、眠気の大波の前にはただの子守歌。遠のく意識に追い打ちをかけるだけです。わざと嫌いな音楽を大音量でかけるという手もありますが、そのためにそんなソースを用意するのも、なんだか不愉快です(笑)。やめておきましょう。
●ガムをかむ、飴をなめる
刺激の強いミント系など、辛めのガムや飴はそれなりに効きますが、襲いくる眠気にどこまで有効かといわれると、持続性にいささか難があるように思います。でも、意識して口を動かすようにすれば、なんとか休憩ポイントまではもつかもしれません。その点では、飴よりもガムが効きそうですね。
●窓を全開にする
真冬ならこれが意外と効きます。もちろん暖房も切っちゃいます。同乗者からはブーイングの嵐でしょうが、ドライバーが眠ってしまうよりマシ。外の気温がたとえ零下でも、窓から吹き込む冷たい風が眠気をバキューンと吹き飛ばしてくれます!
●歌う、しゃべる
単独ドライブならひとりカラオケ、同乗者がいるなら昔の歌声喫茶(古くてスイマセン)風に大合唱。とにかく口さえ動かしていれば、人間まず眠ることはありません。たとえ歌わなくても、わいわいおしゃべりをし続けることで、眠気に打ち克つことができます。家族ドライブなら尻取りもいいですね。逆にマズイのは、ドライバー以外の同乗者が黙り込んだり、眠ってしまうことですよ!!
●口いっぱいに水を含む
孤独なひとりドライブ、しかも歌もよく知らないなど上記のどの条件にも合わないときの最終手段がコレ! まず、水でもジュースでもいいので、口いっぱいに入れちゃいます。そして絶対に飲み込まない、これがポイント。うっかり眠ってしまえば口からあふれて服もズボンもびちゃびちゃに…。緊張感たっぷりで、一気に眠気が覚めること請け合いです!!
ちなみに工業用ミシン大手のJUKIでは、2012年2月から「居眠り運転防止システム・スリープバスター」を企業向けに販売開始するとのニュースが報じられています(開発はデルタツーリング)。
形状はシートマットタイプですが15万7500円とやや高く、当面は運送会社やバス会社などプロユース向けとのこと。十分に効果があるようなら、ぜひ安くして一般ユーザー向けに販売してほしいですね。
(まるほ商会)