前回、前々回と国産普通乗用車で選べる3ペダルMT車を取り上げてきましたが、今回は最終回。スズキ・ダイハツ・ミツオカから紹介したいと思います。
と、その前に・・・
前回のマツダ・三菱・スバル編で、抜けていたクルマが2車種。
マツダ アテンザスポーツ
アテンザシリーズで唯一MTを選択できる、ハッチバックスタイルのアテンザスポーツ。6MTで2.5LNAエンジンを操れるのはアテンザだけ。25Zのみで選択出来ます。
三菱 ランサーエボリューション
ツインクラッチSSTが目玉のエボXですが、GSR Premium以外では5MTを選択可能。エボXで、あえての3ペダルを選択するのもアリかも。
スズキ スイフト
XG・XLの2グレードでマニュアル車を選択可能。間もなく発売が噂される新型スイフトスポーツにも期待したい。
スズキ エスクード
ライトクロカンの先駈け的存在。現在はモノグレードだが、MT車もラインナップ。スキー場や豪雪地帯での実績も高くライトクロカンでありながら、ラフロードでの走行性は高い。
ダイハツ ビーゴ
ダイハツのフラッグシップモデルとなるライトクロカン。ダイハツで唯一選べる普通乗用車のMTモデル。トヨタ ラッシュはビーゴのOEMモデル。4WDのみに設定されたMTはセンターデフロック機構を使用する事でラフロードでの走行性を高める。
ミツオカ ヒミコ
マツダロードスターをベースにクラシック調の外装を施したモデル。ベースがロードスターなので、その見た目とは裏腹に6MTモデルも存在する。この外観でMT仕様を選択するのもかなりオシャレな感じを演出できる。
ミツオカ ビュート
初代ビュート同様、先代日産マーチをベースにクラシカルな外観を纏ったミツオカを代表するモデル。走りと言うよりはMTで乗る事に優雅さを感じる事が出来るクルマ。
以上、3回に渡り国産普通乗用車で選ぶことの出来る3ペダルMT車を紹介しましたが、自動車業界では絶滅危惧種とまで言われているマニュアル車。
この先技術が進みコストが下がればデュアルクラッチ式の2ペダルMT車にとって代わって行くかもしれないクルマ達。
本当の操る愉しみを覚えさせてくれるMT車ですが、操作が苦手、運転に対する疲労等のリスクを負ってまで購入するユーザーは減る一方、さらにAT限定免許が登場し丁度20年。
メーカーはスポーツモデルと経済性重視のコンパクトモデル、ラフロードでの走破性を重視したクロカンモデルの一部にだけ設定を残し、AT専用モデルを数々発売。
MT車は一部のクルマ好きの為の物になりつつあります。
しかし、今一度運転の楽しさ、操作のダイレクト感を感じる事の出来るマニュアル車を再考してみるのもいいのでは?
(井元 貴幸)
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