トヨタ2000GT詳細撮影その6 内装インパネ編

トヨタ2000GTの詳細な写真をお届けしているこのシリーズ。

今回は室内、それもインパネを中心にお届けします。

遠目から見るとデザインの抑揚にその大きさを勘違いしやすいトヨタ2000GTですが、実際はかなりコンパクトでタイト。

もしかすると室内はロータス エキシージよりも狭いかもしれません。

そのコンパクトさのおかげで全てのメーターが、あまり視線移動をせずに確認できます。

左下の金属のレバーがサイドブレーキ。トラックなどと同じ操作性が時代を感じさせます。

タコメーターのレッドゾーンは7000回転。今の基準で考えてもけっこうな高回転型ですね。そして右のトグルスイッチがウインカー、左がライトとライトのリトラクタブル操作。オーナーさんは実用で使っているのでダッシュボード右下にETCを装備。この個体はオーストラリアに輸出されたことがあるので速度表示がマイルとkm/hの両表示となっています。

空調はエアコン非搭載。1967年にエアコン装備の国産車って全く無かったような気がします。ファンの風量、ヒーターの温度、吹き出し口の選択がコンソールの最下段でできます。オーディオも実用のためにCDに変更。シフトノブはウッド。

そしてオーディオ下の時計のアップ。左は普通のアナログ時計ですが、右はなんとクロノグラフ。クロノグラフの右側に縦に並ぶシルバーのボタンで操作します。当然ながら純正装着品。このクロノグラフが初期型の証ともいえます。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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