WRC・シトロエン家の騒動→オジェを放出し、ヒルボネンを起用の巻 後編 【頑張れオジェ!】

「僕はただレースをしたいだけなのに?どうしてこうなったの?」

前編中編はこちら

・ドイツで判明した実はケネルさんと上層部の対立
ドイツはローブにとっては特別な場所で未だにWRC昇格シーズンから昨シーズンまですべてローブの優勝でした。今年もそうなるような手筈が・・・ラリーの前後にローブの来年以降の契約についてケネルさんとシトロエン上層部との対立がありました。ケネルさんはオジェを推していて、上層部はローブを強く推し、契約は上層部と直接交渉し、このドイツにおいて「ローブ1位、オジェ2位」の絶対命令を発令しました。

・何のために走っているのか?
ラリーは当初の予定通りに進んでいったのですがオジェは不満タラタラ、WRCの公式TVインタビューでギリシャの一件以降苛立ちや不平不満を呟く事も・・。Day2でローブがパンクで後退した時は「これがスポーツにおける正義だ」と。結局オジェが優勝することになりました。
この時に、ファン・マスコミの間でもローブ派、オジェ派と分かれていたようです。

・内心ホッとしているかも?
ローブは8月に2013年までの契約更新を発表しました。結局メーカー側としてはローブの実質のNo.1においてスポンサーの維持を優先したようです(ローブ自身も「スポンサーの為に走ってる」と・・・)
この発表を受けた後はオジェは諦めたのか矛を収めて、不思議な程におとなしくなりました。
もしかすると「もうここにはいられないな」と思ったのかもしれないですね。ケネルお父さんは引き止めたみたいですが・・・

・オジェの来年度は?
今現在は未定です。ですが、ヒルボネンがいなくなったフォード、来年度からフル参戦のミニ、来年からテスト参戦のVWがありますが、フォードが今のところ可能性が一番あるのではないかと考えます。フォードもチームオーダーを使いますが、ドライバーをより尊重(ドライバー同士でも)しているので環境は良いと思います。
何よりフォードはラリー前とかの皆でおふざけや勝ったときのチームの喜び様を見る限り楽しんでラリーをしていると思いますので個人的にはフォードにいってほしいなと思います。

(栗原 淳)