三菱自動車が12月に発売する、商用軽1BOXタイプEV,ミニキャブMiEVが、意外にも一般ユーザーから注目されているそうです。
たしかに補助金などを利用すると200万円を切る価格(補助金利用で約170万円)と、商用向け1BOXタイプなので、軽自動車サイズでありながら、広大なスペースを備えるミニキャブMiEVは、電気自動車購入を考えているユーザーには注目の1台と言えるでしょう。
パワートレイン等は、iMiEVで培われたノウハウをふんだんに使い、航続距離もiMiEVとほぼ同等。
価格が安く、広いとなればいMiEVより魅力的かもしれません。
ただ、ベースは商用タイプですので、後部座席はオプション、装着した場合も長距離には厳しい簡易型折り畳みベンチシート。
フロントシートも商用タイプの物で、こちらも長時間乗っているのは厳しそうな感じ。
窓も最近では珍しいパワーウィンドゥレス。内装のトリムも必要最小限で、鉄板むき出しの内装はまさに仕事場と言った感じ。
さらにパワーも16kWhタイプであれば、軽自動車と遜色なく走れそうですが、価格重視の10.5kWhタイプですと、41馬力と、NAエンジンの軽自動車よりパワーが少なく、坂道の多い場所や高速道路の合流でツライ思いをしそうな気がします。
航続距離も16kWhタイプの150kmに対し10.5kwhですと100km。
価格差が35万円ありますが、16kwh仕様の方が実用的かと思います。
個人的には重量が問題になりますが、16kWhタイプに商用ミニキャブベースではなく、タウンボックスをベースにした仕様も設定すれば、もうちょっと個人ユースが取り込める気がします。
まだまだ課題の沢山残ってる電気自動車ですが、ラインナップやインフラの整備をしっかりすれば、これからのクルマ社会の一端を担っていくことは間違いなさそうです。
(井元貴幸)