ホンダ・インテグラ復活! 歴史は繰り返すか?!カッコインテグラか?

ホンダ・インテグラといえばクルマ好きにとってはタイプRのイメージが強いスポーティクーペを思い起こすことでしょうが、その「インテグラ」が欧州で復活! とのこと。

 

今度のインテグラは2気筒700ccとDCTを組み合わせたパワートレインの、まさにフィアット500ばりのホットハッチとして生まれ変わる……と思いきや、残念ながら違います。

 

復活するインテグラは700ccの(欧米における)中型オートバイ。

 

スクーター的な雰囲気もあるデザインはユニークで、また270度クランクのバイブレーションを味わう2気筒エンジンというのも興味深いところですが、ともかく二輪でインテグラの名前が使われてしまったということは、四輪での復活がウワサされているインテグラは、ない話になったということでしょうか?

 

さすがに、いくら同じメーカーといっても、二輪と四輪で同じ車名を使うことはなさそうです。

 

いやいや、そんなことはありません。歴史を紐解けば、インテグラという名前は二輪と四輪で同時に存在したことがあります。

 

それが1985年のこと。

 

この年の2月、全車にDOHCエンジンを搭載したリトラクタブルヘッドライトのクイント・インテグラが誕生します。

 

クイントというのが車名で、インテグラはサブネームですが、これが四輪としては「インテグラ」の初使用。

 

そもそもインテグラというのは250ccオートバイの名機「VT」シリーズにおいて1983年に登場したフルカウルバージョンに使われていたサブネームなのですが、1985年3月にはVTシリーズ10万台記念として「VT250Fインテグラ」という名前が再び使われています。

 

つまり1985年からしばらくの間、二輪と四輪ともにインテグラという名前が、それぞれサブネームではありますが共存していた時期があるわけです。

 

歴史は繰り返す、と申しますが、ならば欧州で二輪にインテグラが復活するのと同タイミングで国内モデルとして四輪にインテグラが復活するのは、ありやなしや?

 

さすがに車名としての四輪のインテグラ復活は混乱を招きそうですが、1985年にならってサブネームでの復活ならありかもしれません。

 

北米シビックのクーペボディをアレンジしたのがインテグラとして復活するというウワサもありましたが、サブネーム説をとれば、まさに「シビック・インテグラ」として蘇ったりして?

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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