9月21日午後8時頃。台風が通過し雨は上がりましたが、まだまだ風がとんでもない強さで吹きまくっていました。そんな暴風のアオリで街路樹がだいぶ倒れているのを見かけます。
午後6時くらいは雨のために視界が悪く、一車体離れると前のクルマのナンバーも見えないくらい。そういう時は路肩に停めて暴風雨が収まるのを待ったほうがいいのですが、風速20mとか30mくらいの暴風雨では辺りを注意しないと街路樹が倒れてくる危険があります。
今回、偶然見かけた街路樹が倒れた現場は、秋葉原ベルサールという高層ビルの横に植えられていたもの。ビルを回り込んだ風の風速が他の場所よりも2倍程度早くなるという、つまりビル風の影響に思い切り晒された街路樹が倒れたのです。
ビル周辺が風速20mだとすると、ごく狭いビル風のエリアは風速40mに達することもあるそうで、そのエリアにある街路樹は我慢できずに倒れてしまうものもでてきます。台風などで緊急駐車をする場合、ビル風の強いエリア、特にそのエリアに街路樹が植わっているような場所は避けて停めたほうが無難です。
停めようとする場所の前のビルが他の建物との高さや大きさにかなりの差があれば、ビル風エリアの可能性が高いと思われます。
台風といえば幹線道路などのアンダーパスの冠水や川の氾濫などはよく注意喚起されますが、風の影響での倒木にも注意を払ってください。
風の影響といえばもう一つ、傘の破損。壊れた傘が車道をビュンビュンと舞っています。これをタイヤで踏んでしまったらパンクの恐れも考えられますし、豪雨の中でのパンクはバランスを失ってスピン、クラッシュということにもなりかねません。ドライバーの方が充分注意をすることは当然ですが、傘を壊された歩行者の方も、壊れたからといってその場に捨てて行くことの無いようにお願いします。
今回の台風の際も、一部のコンビニでは壊れた傘を回収していたりもしていました。
台風が去っていったといっても、風であおられて弱っている看板や樹木などがまだまだ多いはず。翌日などはそれらが崩壊する場合もありますから、くれぐれも油断しないようにお気をつけてお出かけください。
(北森涼介)