就業力を鍛える! ミスターロードスター!! 貴島さんに会ってきました!!! 【ハイパーレブ】

長年マツダ・ロードスターの開発に携わってきた、貴島孝雄さん。現在はマツダを退職して山口東京理科大で先生を務められております。
貴島さんといえばモーターショーや発表会はもちろん、ミーティングやイベント会場に積極的に参加されていましたからご存じの方も多いでしょう。2代目3代目のロードスターの主査を務めた方で、よくファンからサイン攻めにあっているお姿を見つけると、ここまで有名な開発者もそうそういないのでは? なんて思っておりました。

その貴島さんの現在の職場である山口東京理科大で、インタビューの機会を得ましたので、その模様を報告します。

まず大学に勤務することになった経緯ですが、定年後も人を育てるということで1年マツダに残ったものの、年長者があまり長くいることは良くない。盗む人は教えられる前にちゃんと盗んでいるから大丈夫! という考えで大学に移ったそうです。

そして現在は自動車部の活動のほか、2年生と3年生に講義を行なっていて、見せていただいた講義では「操縦性・安定性ー剛体の運動」というタイトルで、アンダーステア、オーバーステアを数式で解析を行なっていました。

ちなみに数式がバリバリで、非常に難しかったー。

そしてロードスターへの思いですが、今改めてロードスターを振り返ってもらうと「自分のやってきたことは間違っていなかった」とのコメントが。

例えば軽さに拘ることは動的にも燃費にも有利だし、ストレートに鋼材を通せば効率も良く省資源。理論に沿ったクルマ作りは、講義でも役立つそうです。

そこで貴島イズムの後継者の育成が目的かと思いきや、貴島さんの目標は「就業力」を鍛えると言うこと。ワタシは恥ずかしながら「就業力」という言葉を知らなかったのですが、要は若者が自分にあった仕事を見つける能力や、社会に出てからも自分の能力をきちんと使える力を身につけること。つまり自分から積極的に学び、社会に出ても自発的に行動できる人材の育成だそうです。

そして次期ロードスターに関しては「伝えることはちゃんと伝えてきたから心配していない。世の中には変えることで良くなると考える人がいるけれど、変えちゃいけないものがあるとちゃんと伝わっているはず。もし4代目がダメだったたら、それは僕の責任です」。

他にも実は1983年頃からロードスターのプランに関わっていたことや、NA型のサスペンションをダブルウィッシュボーンにできたわけ。「人馬一体」へのこだわりや、オートエクゼとの関わりなど、ファンなら必見!

詳しくは8月31日発売のはハイパーレブ ロードスターをご期待下さい!

 

【画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/08/16/51753

(佐藤みきお)