中国ナシでもレアアースを入手できるかも?

昨年秋の漁船衝突事件で中国が外交カードとして使い、注目を浴びたレアアース。現状では中国が市場を握っているレアアースが、大変なことになっています。

中国は今年に入り、レアアース産業を振興するため(というかより大儲けするため)に、国内流通ルートを統合化。輸出規制を強めたところへ投機マネーも流入し、たとえばハイブリッド車に使われる「レアアース磁石」の材料は昨年7月に比べると6倍以上に価格が沸騰している模様です。ふざけんな中国!

しかし、明るいニュースも入ってきました。

東京大工学系研究科の加藤泰浩准教授らの研究グループが、太平洋の深さ35006000メートルの海底に大量のレアアースが存在することを発見。その量はなんと陸上埋蔵量の800倍というからタダゴトじゃありません。

もちろん、これを採掘する方法を確立したり、所有権を整理したりとやることは山のようにあってすぐに活用することはできないでしょう。しかし、少なくともレアアース流通を中国の言いなりにならずに済む可能性があるのですから、「いい気になるなよ、中国!」と現段階では言っておきたいと思います。

(工藤貴宏)

リンク切れ、画像が見れないかたは>>>https://clicccar.com/2011/07/14/42357

 

 

 

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる