新しいメルセデス・ベンツBクラス、9月にフランクフルトショーでのデビューが発表されました。
そのスタイルはサイドビューのシルエットだけですが、このブランニューモデルに投入さえるテクノロジーについてはかなり詳細なリリースが出されております。
まずボディについては新時代のベンチマークになるべく空力性能を磨き上げたというのが注目点。シルエットからはずんぐりむっくりとしたフォルムが想像されますが、これは2005年頃に発表されたコンセプトカー「バイオニックカー」を思い出させるもの。
ハコフグをモチーフとしたバイオニックカーのCd値は0.2以下とされていましたが、市販モデルの新型BクラスにおいてもCd値は0.26と、このクラスとしては優秀な数値を実現。スリーサイズは全長4359・全幅1786・全高 1557mmと発表されていますが、全長は長く、全高がかなり低くなっているのが特徴といえましょう。
エンジンは1.6L直噴ガソリンターボと1.8Lディーゼルターボ、日本仕様を考えるとガソリンターボが主流となるでしょうが、その新型「M270」エンジンは排気量1.6Lで、出力は2種類。
これも最新トレンドのダウンサイジングに則った直噴ターボで、上級グレードのB200に搭載されるスペックでは、最高出力:115kW/5000rpm、最大トルク:250Nm/1250-4000rpm。
そしてミッションはツインクラッチ7速AT(DCT)と6速MTが用意されるということ。そう、これまでCVTを使ってきたメルセデス・ベンツのFFモデルですが、新型BクラスではVWゴルフが先鞭をつけたDCTを採用したというのは大ニュース。
日本仕様を考えるとガソリン直噴ターボ+7速DCTのコンビが主流となるでしょうが、まさにVWゴルフとメカニズム的にはガチンコといえる内容。
これまでは独自路線だったメルセデス・ベンツのFFラインナップでしたが、この新型BクラスからこれまでベンチマークとされているVWゴルフをかなり意識したモデルとなりそう。
そういえばリアサスペンションの作りもかなり似ているような……。
メルセデス・ベンツが本気でゴルフ・イーターを作ってきた?
ともかく楽しみな一台になりそうです。
(山本晋也)