大手が「軽自動車」開発に本腰、ダウンサイジング一直線!

日産自動車と三菱自動車が6月20日、昨年12月の合意に基づき、今回、軽自動車の共同開発会社 『NMKV』の概要を発表したそうです。社名は、「ニッサン・ミツビシ・ケイ(軽)・ビークル」の頭文字を取ったものだそうで、本社は東京都港区高輪に置いたようです。

(画像)http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPJAPAN-18622420101214&channelName=topNews#a=1

6年前にも両社による軽自動車の合弁会社創設が噂されていましたが、今回ようやく実現した事になります。『NMKV』は6月1日付で設立され、約35名の人員体制。資本金は1000万円で日産、三菱が折半出資した模様。

両社は2006年には三菱のeKワゴンを「日産オッテイ」として、2007年に三菱TOWN BOXを「日産クリッパーRIO」として、2008年に三菱パジェロ ミニを「日産KIX」として従来よりOEM関係を続けており、今後は新会社として日本市場向けの軽自動車の商品企画、車両設計・開発、部品調達の分野で各々が強みを生かし、提案力に優れた商品を企画していくそうです。日本における軽自動車市場はダウンサイジングやエコカー需要の高まりの中で成長を続けており、将来、新車販売台数の3分1以上を軽自動車市場が占めると予想される中、三菱自動車としても今後のトヨタ自動車の軽分野への参入や2大軽自動車メーカーであるダイハツ、スズキと戦う為にも日産自動車というパートナーが必要と判断したようです。

いよいよ大手が本腰を入れる事で、軽自動車の開発でも火花を散らす事になりそうです。

日産自動車㈱の発表はこちら
三菱自動車工業㈱の発表はこちら

<新合弁会社 株式会社NMKVの概要>
 会社設立: 2011年6月1日 資 本 金: 1,000万円
 資本構成: 日産自動車50% / 三菱自動車50%
 本社所在地: 東京都港区高輪3-23-17 社員数: 約35名
 事業内容: 日本市場向けの軽自動車の商品企画・開発等

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(Avanti Yasunori )

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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