航続距離30kmでも630万円の超高級EV【次世代自動車産業展2011】

6月17日まで東京ビッグサイトで開催されている「次世代自動車産業展2011」に行ってきました。同イベントは、電気自動車(EV)などの環境対応車開発に関わる製品・技術を一堂に集めて展示公開し、商談と技術交流を通じて、次世代自動車産業の創出と振興を図ろうというものです。ちなみに、「スマートグリッド展2011」と併催されています。

なるほど、会場入口には、日産自動車の「日産リーフ」、三菱自動車工業の「i-MIEV」、光岡自動車の「ミツオカーライク」などが展示されていました。しかし、注目は、これまでに見たことのないメーカーによるEV。そこで、ざっと紹介してみましょう。

まず、Takayanagiの「Miluira(ミルイラ)」は、ニュークラシカルデザインをコンセプトとするマイクロEVで、原付1種4輪となります。もっとも、原付1種枠でありながら4輪独立懸架による走行安定性と電動ならではの静粛性も兼ね備えています。

確かに、デザインはクラシカルで、気品すら感じさせるカラーリング、ウッドをふんだんに使った床やステアリングやダッシュボード、応接間のようなシートは、クルマ離れした雰囲気すらあります。担当者に話を聞くと、イギリスのモーガンをイメージしたとのことで、それもうなずけます。

ボディサイズは、全長2180mm×全幅1280mm×全高1150mm。最高速度は60km/hで、実用走行距離は35kmとなります。価格は、なんと630万円もするそうですが、それだけのこだわりを持った上質なクルマのため、「このクルマの価値が分かる人に買ってもらいたい」とのこと。まだ1台も売れていないそうですが、みなさん、最初のオーナーになって、避暑地でも走りませんか?

Takayanagi「Miluira(ミルイラ)」

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/16/34414

(ジム加納)