私が選んだ通ったことのある酷道ワースト3【車中泊女子の全国縦断記】

岩のトンネル
高さ制限の標識は少し余裕を持たせてあるようです

狭い日本では、「これが国道?!」という場所がけっこうたくさんあります。
先日、奈良県の吉野にて観光バスやキャンピングカーなど大型車の通行規制が一部あったと書きましたが、予め情報が判っていれば回避のしようもありますが国道だと安心してうっかり侵入したら林道に豹変した、なんてことも…。
うちのキャンピングカーは車高が3.2m(ルーフエアコンなどを入れると3.4m)なので、山道に突然あらわれる岩を削っただけのようなトンネルに出くわすともうアウトです。
一応、カーナビには「大型車」として高さ・長さ・幅を設定してあるのですが、どういう訳かそれでも狭〜〜〜い道を案内したりするので嵌められた気分になります。

 

全体的に山の中が多いのですが、海沿いでも青森県の下北半島(R338海峡ライン)や、静岡県の伊豆半島(特に西側)などなど、大型車ならずとも避けて通りたくなるような細く曲がりくねった道は数知れず。
交通量の多い都会のど真ん中を走るのも嫌なものですが、くねくね山道はもっと嫌?!
そこで、わたしが体験した酷道ベスト3を紹介!

★第3位★
大分県の道の駅「耶馬トピア」〜道の駅「いんない」〜別府を結ぶR500
ここは山の中で舗装の両側が浅い溝になっているのですが、親切に避けてくれた乗用車がそこに落ち込んで立ち往生してしまいました。
そのうち数台後ろからパジェロが出てきてウィンチで上げてくれたので助かったのですが、わたしはただ見てるだけ、という状況で、何とも情けなかったです。

同じ九州ということで、同率3位は熊本県の甲佐町土喰〜道の駅「子守唄の里五木」を結ぶR445
道の駅「通潤橋」からR218を甲佐町方面〜土喰からR445に入ったところから山道に突入。
吊り橋や轟の滝がある梅の木公園や五木五家荘渓谷など見所も多く観光にはいいのですが、対向車も多いので運転疲れでグッタリしてしまいました。

★第2位★
愛媛県八幡浜〜宇和島を結ぶR378
これはキャンピングカーではなくパジェロで車中泊旅していた頃のことですが、それでも延々続く林道のような山道には参りました。
地図上では海岸線のようですが、海を眺める余裕などありませんし、林に隠れてほとんど見えません。

★第1位★
群馬県の道の駅「上野」と長野県佐久穂町を結ぶR299!
全長20kmはあるでしょうか。十石峠を越える山道で、片側は岩壁。車1台がやっとの道幅で、気づいた時は遅過ぎ、待避所もなく引き返すこともままならず…対向車が来たら完全にアウトでした。
地元の方にも「あそこを(キャンピングカーで)通ってきたの?!」と驚かれるくらいの酷道でした。

この他にも、予め情報を得て避けた国道もあります。
山形県寒河江〜肘折温泉郷を結ぶR458、新潟県魚沼〜奥只見湖〜福島県檜枝岐村を結ぶR352(樹海ライン)、福井県大野〜岐阜県樽見を結ぶR157(道の駅「うすずみ桜の里・ねお」に行くには樽見方面から)と、そこから更に岐阜県武芸川を結ぶR418(道の駅「むげ川」周辺はOK)、岐阜県白川郷〜落合町R360を結ぶR360(天生カツラ街道)、富山県富山空港〜楢峠〜落合町R360を結ぶR471、静岡県の道の駅「フォーレなかかわね」と道の駅「いっぷく処横川」を結ぶR362、紀伊半島のど真ん中(R370・R371・R425)、山口県の道の駅「きくがわ」〜貴飯峠〜R435を横断〜R191を結ぶR491、四国の山の中(R193・R319・R438・R439・R441・R493・R494)、宮崎県の山の中(R219・R222・R265・R388)などなど。
また、昔ながらの宿場町や温泉町があるところ、漁師町も要注意ですが、上記に比べると、中央線さえあれば快適と言ってもいいかも知れません。

<学んだこと>
☆カーナビの言うことを真に受けるな
☆3ケタの国道には気をつけろ(特に3〜400番台)
☆逆に3ケタ以上の県道(町村道、広域農道)の方が広かったりする
☆あまりにも新しい道路は、途中で道幅が半減する場合がある(つまり未完成)
☆不安な時は、迷わず訪ねろ

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/16/34404

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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