佐藤みきお 
プリウスαの人気が止まりません。
発売以来、すでに4万台の受注を得ていると言いますから、もう爆発的な人気と言って良いでしょう。納期が何時になるか解らないのに購入を決める人がいるわけですから、圧倒的といえます。
そこでプリウスαの人気の理由について考えてみました。
ちなみに番号を挙げていますが、理由の大小は関係ありません。
① 3列シートがある。
② リチウムイオンがある。
③ ゴルフバッグが4つ詰める。
④ スタイルが格好いい。
⑤ プリウスブームに乗り遅れた。
⑥ 燃費がよい。
⑦ 後席が広くなっている。
⑧ 操作系の整理。
⑨ 他に欲しいクルマがない。
⑩ プリウスからの代替えにぴったり。
などなどです。
そこで①の理由ですが、プリウスが欲しかったけれど3列シートが欲しいという方がいたと思います。そこに3列仕様が出たのですから買わない理由はないですよね？ プリウスαの3列目は同じハイブリッドのエスティマ・ハイブリッドよりは快適では無いかもしれませんが、いざというときの為の3列という方でしたら、選ぶ理由は十分にわかります。
②ですが、これも解ります。以前3代目プリウスが登場した歳に中古車販売店に聞いたことがあるのですが、古いハイブリッドの中古は難しいという話です。みなさん携帯電話や携帯音楽プレイヤーなどで、充電電池は消耗やメモリー効果があると解っているわけです。言い換えますと古いハイブリッドの電池は容量が少なくなっていると考えますから、価格設定が難しいわけですね。実際にメーカーの発表では十分な性能が保証されているわけですが、これはイメージの問題だから仕方ありません。ですがリチウムですとメモリー効果はないわけで、こうした先進のイメージも重要というわけです。
③は文字通りです。ゴルフを楽しまれる方は、その話良く聞くけれどそんなに4人で来る人は見かけないよ！ というかもしれません。ですが近年はサービスエリアで合流し、一台に乗り合わせるケースも増えています。
加えてセールス氏によりますと、リタイアした団塊層は近所の老人会や自治会の仲間と行くことが増えていて、周囲に免許を持っていない方もいるから、現在はゴルフバックが4つ詰めないとダメという人が逆に増えているかもしれない。なんておしゃっていました。
詰めるに越したことはないというわけです。
④のスタイルですが、これは好みの問題ともいえます。しかしセールス氏によりますと、熟年とか実年とか言われる世代の方はやはり3BOXスタイルを好む傾向にあり、リアに向かって下がるプリウスはカッコの面では評価が高くなかったそうです（ちなみに背が高いクルマも同じだとか）。対してプリウスαは、ステーションワゴンにも見えますから、スタイル面でも有利というわけです。
またシャープになった顔つきも評判が良いそうです。
⑤これにはセールス氏の努力が挙げられそう。以前プリウスを見に来ていて、買わなかったユーザーにアプローチをかけて制約したことがあるということです。つまり買おうと思っていたけれど、納期の問題やみんなが買うなら逆に買わない、と考える方もたくさんいるわけです。こうした方に「新しいプリウスが出ます！」とか「ゴルフバックが4つ詰めるプリウスが出ます」といった、ユーザーに併せたトークを使って予約を取ったわけですね。事前予約の多さは、こうしたケースが多いのではないでしょうか？
長くなったので②に続きます。
（佐藤みきお）
