今村陽一vs川畑真人、まさにドアtoドア【2011D1GP第4戦鈴鹿】

D1の見どころである追走は、精一杯のドリフト走行をする前車に、後車がいかに車体を近づけられるかがポイントです。

スピードで置いていかれないようにしながら角度も付けて、もちろん前車にぶつからないようにコントロールする後車のドライバーには、相当に高度なテクニックが必要です。

もちろん前車が安定した走りをしてくれないと、それに合わせるのは困難になります。なので、いかにウマいドライバーでも、前車のドリフトテクニックが怪しいと、ビタビタに合わせたときのリスクが大きくなります。

その点、シリーズチャンピオン経験者のこの2人、今村陽一選手と川畑真人選手レベルになると、お互い安心してビタビタに引っ付けることができるようです。

ブレーキランプは点いていますが、もちろん停まっているワケではありません。

100km/hまでは出ていないかもしれませんが、それに近い速度じゃないでしょうか。

右ドアと左ドアが引っ付いてしまうほどに近い状態をD1では「ドアtoドア」状態といいます。

ここまで付けられると、後車の今村陽一選手の勝ちですね。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
続きを見る
閉じる