アウディはジュネーブショー2011でコンセプトカーとして発表したA3のセダン・コンセプトモデルをベースに、上海モーターショーではA3 e-tron conceptを提案してきました。このモデルはプラグイン・ハイブリッドで、エンジンはTFSI4気筒1.4リッター・ターボのガソリン仕様で、これだけでも155kW(211hs)を発生します。それに加えて20kW(27hp)の電気モーターとリチウムイオン・バッテリー(12kWh)を搭載し、電気モーターだけで54km以上の走行を可能としています。
それだけでなく本気になれば、電気モーター&エンジンと7速トランスミッションの組み合わせで0-100km/h加速は6.8秒、最高速度は231km/hに達するという実力を持っています。単なるエコ仕様ではなく、サスペンション設定など走りの性能にも力を入れたのが、このモデルだということです。
A3 e-tron conceptの3サイズはL4440×W1840×H1390mm。カローラセダンやプリウスの全長とほぼ同じで、全幅がかなりワイド。全高は、もはや現在のセダンのなかでも低い部類に入るでしょう。余談ですが、このサイズってすごい魅力的ですよね。ただし重量は1720kgあるのだそうです。ボンネット、トランクリッド、ドアをアルミにしての結果とのこと。プリウスPHVは、リチウムイオンバッテリーの容量が5.2kWhでEVモード走行距離23.4kmなので、アウディのほうが性能的には有利です。しかし、バッテリーの差でしょうかプリウスPHVの重量が1490kgに収まっていることを考えると、ちょっと重いですね。Sトロニック=DSGもかなり重めとは聞きますが、そればかりではないですね。
むしろ、ガソリンかディーゼルでいいので、すっぴんのA3セダンの登場が待ち遠しいですね。
(MATSUNAGA, Hironobu)