【大阪オートメッセ2011】「まるで塗装の宝石箱やぁ〜」大技、小技がボディに炸裂したARTISのサバーバン

単に赤くて派手なだけではありません。

よく見ると、塗装の中に様々なワザが練り込まれています。

ボンネットセンターなどはグラインダーでわざと傷をつけるようにしてフレアのような模様をつけた上にクリアなどを吹いています。

サイドの鱗のように見える部分は、メッシュを当てて下塗りのサフェーサーを塗って塗装面に模様をつけ、その上にクリアその他を塗装しています。

フェンダーのエッジなどはマスキングによってやはり格子柄を作り、同様に上から塗装しているそうです。

そして、アンダー部分のマーブル模様のような部分はラッピング塗装と言って、その名のように通常の塗装したあとにラップを重ねて模様を作っているそうです。

この車両の場合、その他のこともやりながらだったので半年から8ヶ月くらいかかったらしいですが、これだけにかかり切りだったら一月半くらいでできるんじゃないか、とのこと。

1カ月半でできちゃうのは早いような気がします。十分に手間隙時間がかかっている、相当な塗装ワザの百貨店状態でした。

その他の作品もご覧ください。

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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