「所変われば・・・」といいますが、日本では“ただの商用車”が立派な“趣味のクルマ”となっている例がまた見つかりました

私は現在、ルノーのキャトルというクルマに乗っているんですが、日本では趣味性の高いクルマ(もしくはオシャレなクルマ)という認識があってそこそこ人気なんです。

 

んが、現地フランスはもとより日本を除く世界中ではこのクルマ、まあ要するに「軽トラ」みたいな扱いなんですよね。あ、厳密に言えば「軽ワンボックス」か。

だから、うかつに海外で「自分は自動車関連の仕事をしていて、キャトルに乗っている」なんて言うと「?」というか「可哀想に」という目で見られるんです(これ本当。実際に経験しました)。んー、キャトル、本当に趣味グルマとして味わい深いクルマなんだけどなあ(そういえば以前、初代パンダに乗っている時に英国でそれを話したら、若者に思いっきりバカにされました。「ああ、あのスピードメーターがぜんぜん動かない<速度が出ないという意味らしい>クルマだろ(爆笑)」って)。

 

さて世の中には「逆もまた真なり」という言葉がありますね。

日本では趣味グルマとしては一般的には認められていない(もちろん、趣味グルマじゃないとは言いませんよ)三菱の軽ワンボックスに『タウンボックス』ってあるじゃないですか? 兄弟車には排気量の大きなエンジンを載せた『同ワイド』ってのもありますが。

 

 

なんとそのタウンボックスに、マレーシアではオーナーズクラブがあります。

http://protonjuara.webs.com/newsbulletin.htm

 

現地では『Proton Juara』という名前(OEMっすね、つまり)で販売されているようですが、これ、現地ではすっげえ「カッチョエエ趣味グルマ」ってことになってるみたいです。

 

 

なんで、オーナー車両たちを見るとエアロ当然、オールペン車も普通だし、それから不思議なのが巨大なカンガルーバーをつけたモデルが多いことですね。

うーん、まさに「所変われば」って感じですな。

(ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる