【EV JAPAN】一回の充電で550km走行OK!! EVの未来を感じさせる秀作『550 REVolution』をスクープ撮!

メイド・イン・ジャパンのEV(電気自動車)が世界を動かす日が近いと思いました。これホントです!!

「普通の電気自動車ではあまり目立ちませんから、これを作りました(笑)」と、こっそり教えてくれたのは、工学博士でもある株式会社TGMY(ティー ジー エム ワイ)の芦田隆社長。

このクルマ、光岡自動車のヒミコ(マツダ・ロードスターベース)を電気自動車にコンバートしたもので、「一回の充電で550kmを走れる」というのが最大のアピールポイントです。1月21日まで東京ビッグサイトで開催されている『EV JAPAN』では、このブースで取材や商談する姿が目立っていましたよ。

構想スタートは昨年8月。実質的な製作期間は3カ月でしたが、顧客から受けたほかのオーダー製作と並行しながらの作業だったため、完成したのはこのイベント直前だったそうです。

芦田社長が最初に手がけたEVは、ホンダ・シビック(EK3)。これは13年も前のことでした。もともとは趣味でEVコンバートを実現したものの、顧客からの依頼が多くなったことからビジネスとして発展。今回のイベント展示にもつながったみたいです。

「じつは、このクルマの完成に合わせて記者発表会を予定していたのですが、スケジュールの関係でこのイベントが初お披露目の場となりました」とのこと。ピカピカのヒミコの心臓部がモーター&バッテリーですからね。目立たないはずがありません。ということで、クリッカーがスクープ撮影しちゃいました。

それにしても、「ガソリン車と同等に走りたい」という想いを具現化した『満充電で550km』という走行距離は魅力ですよね。これは、リチウムポリマー・バッテリー62kWhを搭載しているのが、長距離走行の秘密でもあります。バッテリー重量だけで300kgを超えているものの「搭載場所を分散することで前後バランスをとっています」とのこと。

お値段を聞いたところ「テスラよりは安い」との回答。バッテリーの原価が1000万円弱+ベース車のミツオカ・ヒミコが約500万円。……なるほど、それくらいの価格になるんですね。会場では「売ってほしい」コールも受けたそうですが、正式な受注受付は2011年後半だそうです。

写真は芦田隆社長(左)です。一緒に写っているのは、同社・取締役の芦田昌和さん。おふたりから頂いた名刺には「あなたの構想現実に技術的な解決のお手伝い」とのメッセージが!! たしかに、頼りになりそうです。次世代を見据えたEV化に悩んだら相談してみる価値はおおいにあります。ちょっと遅れてしまった発表会は、間もなく大阪で開催する予定だそうです。気になる方は、ぜひTGMYホームページまでどうぞ!!

じつは私も、ちょっとだけ話を伺うつもりでしたが、あまりにも面白くて気づいたらイベントの閉館を告げる『蛍の光』が流れてきました……。

「これだけは絶対に見てください!!」

??? なにかと思えば、給油口ならぬ「充電口」にこんな文字が!!

うわ〜〜〜やられました。

無鉛ガソリン」ではなく「無縁ガソリン」!!

とっても魅力的なおふたりにお会いできたことに感謝です!!

(南風よしお clicccar編集部)