アメリカの自動車メディア「モータートレンド」が行なったランボルギーニR&Dダイレクターへのインタビューによると『ランボルギーニにとってマニュアルトランスミッションに未来はない』と発言したとのこと。
新たなV12モデル”アヴェンタドール”においては新設計の7速ロボタイズドミッションのみを搭載するということですが、すでにマニュアルトランスミッションの生産比率は1~2%と超少数派になっているとのことで、たしかにランボルギーニにとってマニュアルトランスミッションというのは過去のモノとなっているようです。
また『マニュアルトランスミッションはエンジンとタイヤの間にある様々な制御において、その連携を止めてしまう存在』という厳しい発言もあったよう。
ランボルギーニとしてのパフォーマンスを考えたときにドライバーのスキルに影響を受ける3ペダルというのは考えづらく、そのため『ガヤルドの後継となる次期V10エンジンモデルでも2ペダルだけの設定となる可能性が高いばかりか、来年からはガヤルドはATオンリーのラインナップになりそうだ』とモータートレンドの記事は伝えています。
実際、ランボルギーニの新型トランスミッション”ISR”はマニュアルの約半分の時間でシフトチェンジが可能かつ官能的な味付けもされているといいます。
安楽な運転を求めているから2ペダルのATになるのではなく、スーパースポーツとしてのパフォーマンスを追求したときに3ペダルのマニュアルトランスミッションという選択はない、というわけ。
ラクするためではなく、パフォーマンスを追求するための2ペダルという流れはスーパースポーツの世界では止まりそうにありません。
そして、スーパースポーツでは軽量であることも重要。そうなると、ランボルギーニISRのようにシングルクラッチ式で軽く作ることのできるロボタイズドミッションが主流となる可能性は大。
ATで乗れるスーパースポーツ、なんて存在が珍しかった時代もありますが、まもなくMTも用意されているスーパースポーツが珍しい存在になりそうです。
(山本晋也)