4月下旬に発売予定のプリウススペースコンセプトことプリウスミニバンは、基本的にはプリウスのプラットフォームを採用しています。もちろんミニバン用にホイールベースが伸ばされていますが、最近のプラットフォームはホールベースを変える際に専用のフロアパネルまで採用することは少ないものです。
でも、プリウスミニバンはある事情から、一部分が専用のフロアになっているのです。ある事情とは、7人乗りがリチウムイオンバッテリーを前席中央に搭載するためです。
このクルマはワゴン型ミニバンのため全高が低く、その中で高さがあるバッテリーをできるだけ低い位置に搭載したいために、前席の部分のフロアパネルは専用設計されているとのです。
確かに前席左右を分断するバッテリーは、今の状態ではアームレストとして最適な高さにありますが、これ以上高さがあると圧迫感があるでしょうし、重心も高くなってしまうでしょう。専用フロアを設計することはコストもかかりますが、バッテリーの搭載位置に関しては、それだけこだわっているということでしょう。
(岡島裕二)