http://news.goo.ne.jp/photo/jiji/world/jiji-0011566331.html
7月下旬から大雨が続くタイで洪水被害が発生、現地の日本車工場が操業を停止しています。半年前の震災直後と同様に現地のパーツメーカーが洪水被害で生産がストップしている為です。カーメーカーは車両の組立てがメインなので、組立パーツが届かない事にはどうしようもありません。
そもそもタイはこの時期、雨季終盤の筈が10月に入ってもいまだに大雨が降り続いているようで、タイ北部のアユタヤ工業団地の日系部品メーカーがチャオプラヤー川の増水で冠水してしまった模様。その被害は既に南のバンコク市内にまで及んでいるようです。
タイ中心を流れるチャオプラヤー川は河川自体に高低差が少ない為に流れが悪く、雨水が効率よく海にはけない為に直ぐに氾濫してしまうのだとか。そこで、河川に千隻以上の船を集めてスクリュー全開で海への排水を試みたようですが、思ったような効果は無かったようです。
トヨタ自動車は現地の3工場(サムロン、ゲートウェイ、バンポー)を10月10日から22日までの間、操業停止中で「ハイラックス」「プリウス」「カムリ」「カローラ」などの生産が滞っているようです。24日以降の稼動については、状況を見ながら判断する模様。ちなみにトヨタのタイにおける生産台数実績は2010年に63.1万台で、全世界の8.3%を占めているとか。
日産も同様に17日~19日まで操業停止。ホンダの4輪工場は渦中のアユタヤ工業団地にある為、浸水被害で工場内への立ち入りが不可能となっているようで21日まで操業停止中。生産再開の目処すら立っていない模様。
日本のカーメーカー各社が震災で落ち込んだ生産を海外生産で挽回している最中、まるでそれを妨害するかのような今回の大洪水による被害。 地震、節電、円高と併せて矢継ぎ早の対応が求められる昨今、「ホント、もうやってられない」というのが本音かもしれません。
こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/author/avanti
(Avanti Yasunori )
【画像がすべて見られない方は>>> https://clicccar.com/71630 】