ゲーム世代も虜にするクルマ達がい〜っぱい!【モータスポーツジャパンフェスティバル2011・A会場編 Part2】

Part1の続きです。
上画像のマシンはメルセデスベンツのスーパーカー、SLSAMGのGT3仕様です。実際にレースした状態での展示なので走行中に付着した汚れがそのまま、さらにこのクルマの特徴でもあるガルウイングドアが開いている状態なので子供がお父さんと一緒に目を輝かして見ていました。
いつの時代でもガルウイングドアは夢溢れるものなのかもしれませんね。内装は市販車のデザインを強く残した感じですね。実際のレースではドライバー自身がガルウイングを閉める事はないと思いますが、レーシングシートで着座位置が低くなって果たして届くのでしょうか?

今度はアドバンのブースに展示されていたアドバンカラーのランサーエボリューション10。このクルマはラリーゲーム「DiRT2」で登場したクルマでもあります。このクルマを駆る奴田原選手、IRC(インターコンチネンタルラリー選手権)ではインプレッサで戦っています。このランサーは全日本選手権で活躍しています。こちらは新井選手が操るインプレッサWRXSTIR4仕様です。今年からWRCのプロダクションカー選手権からIRCにスイッチしています。R4とは今までのグループNにさらなる性能を与え、S2000マシン(2LNA+4WD)に対抗する為の改造規定です。まだまだ熟成中なので来年からの活躍が期待されます。しかし本当は、日本車がまたトップカテゴリーのWRカーでぜひ優勝争いをしてほしい!と思っている人が多くいるのではないかと思います。

場所は変わって、こちらはル・マンなど世界で活躍したスペシャルなクルマ達です。まずはこのNSX-GT2です。このマシンは1995年に高橋国光選手、土屋圭市選手、飯田章選手で日本車初のGT2クラス優勝を成し遂げた名車です。

※映像は94年

当時はテレビ朝日がスポンサーとしてサポートしていて毎年長時間の地上波での生放送をしていたのは思い出に残っています。ボンネットに書かれている「KANEKO」というのは当時、全日本GT選手権のオフィシャルゲーム(媒体はPS)を制作販売していたゲーム会社です。このミノルタのスポンサーロゴが大きく目立つトヨタ88C-VはCカーの耐久選手権の為に制作されたマシンです。名車トヨタ7以来の自社制作エンジン、カーボンモノコックの当時では最新鋭技術を合わせたマシンです。
最近の世代ではゲームの「GT5」での人気車種、最高速マシンとして知られています。

日産R92CPは上の88C-Vと同様にゲーム世代の中ではよく知られているレーシングカーです。初期グループCカーで最後に制作されたクルマでもあります。このクルマが作られた92年というのは全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権のラストシーズンとなります。そのため予選でエンジンパフォーマンスを限界(約1200馬力)まで上げてのアタックが行われ、旧富士スピードウェイで400km/h以上の速度を記録したモンスターです。

しかし、この20年で同様のスペックの市販車が発売されるとはよもや思いもしなかったでしょうね・・・(汗)

ラストは

91年に日本車での初のル・マン総合優勝を飾ったマツダ787Bです!同じブースで最も人が集まっていました。今年はル・マン優勝20年という記念すべき年ということで787Bのブースを開いているMZRacingさんが787Bグッズを販売していて大盛況でした。
デモ走行では「ミスター・ルマン」こと寺田陽次郎さんがドライバーを務め大歓声で走行後にブースでのサイン会も行ったみたいです。この記念年のためにフルレストアを行い、当時の性能が蘇った787B、どこかのサーキットでフルアタックして4ローターの快音を聞きたいですね。

(栗原 淳)