キミは知っているか? 幻の『首都高X(エックス)』のことを

4月から首都高や阪神高速などでいよいよ距離別料金制度が導入されるんじゃないか?っていうウワサがあるらしいんです。

距離別料金って、ETCを利用して距離に応じた金額を課金するというのが基本のようですが、上限額が1200円とか900円とか、それじゃ実質値上げじゃないか?とかいろいろともめてて、政権と一緒にフラフラしてきたんですね。

じゃあそもそもETCをつけてない人は? ってことでかつて検討された首都高専用簡易ETC車載機みたいなものがその名も「コードネーム:首都高X」でした。まるで豚のブランド名みたいですね。

その幻の首都高Xがコレです。

で、コチラが当時(2007年頃)の利用イメージ図です。

これを見ると、車載機(これはタダで受け取る前提だったらしい)と電子マネーカードが必要で、最初にコンビニとかで現金でチャージして、高速入り口は一旦停車で料金所のおじさんにカードを渡し、出口はありがたくもなんともないけどそのまま通過できて、後日コンビニとかで払い過ぎてた電子マネーを戻してくれるけど、それは電子マネーとしてでしか使えないものだったようです。

これがあればETC車載機を持ってない人にも平等になるので、距離別料金が胸を張って導入できます。って考えたんでしょうか。スゴいですね。

ETCを準備するよりめちゃめちゃハードルが高くて一旦払った現金は返って来ない『首都高X』が今度の導入されるかもしれない距離別料金制で復活! ってことにはならないですよね?

(小林和久)

当時の公式リリースはコチラ>>>http://www.shutoko.jp/company/press/h19/071022-1/index.html

 

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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