これが決め手となるのか!? 国交省が進める渋滞対策とは?

国土交通省は、高速道路の渋滞解消に向け、新たなシステムの開発を始めるそうです。

今現在、ETCの普及により、料金所渋滞は昔に比べると大分緩和されてきましたが、サグ部と呼ばれる下り坂から上り坂に変わる部分や、視界の明るさが変わるトンネル入り口部分等での渋滞は相変わらず多く、

これを解消するために国交省は新システムの開発を始めるそうです。

現在使用されている主な渋滞予防の為のシステムと言えば、料金所をノンストップで通過できるETC、あらかじめ渋滞情報をカーナビ等へ通知し、ドライバーやナビの判断で渋滞を迂回する事が出来るVICS、見通しの悪い合流地点の手前で、道路状況の静止画や渋滞末尾が接近していることを知らせるDSRC等、渋滞対策への取り組みは、日々進化してきました。

渋滞の原因であるサグ部では、電光看板等でドライバーへ上り坂での速度低下を防止するよう促す等の取り組みがなされてきましたが、実際の所はまだまだ渋滞の解消には至らず、これをドライバーの判断に頼らず、道路状況から、クルマを制御し、渋滞を回避しようと言うのが、今回のシステム。

渋滞が発生しそうな、サグ部等に発信機を設置、渋滞が起こると、クルマに情報を送信することにより、自動追従タイプのクルーズコントロールを制御し、車間距離を詰めたりして、渋滞防止を図るという物。

国交省は数年内に自動車メーカーと共同で開発を進め実用化を目指すそうです。

 

個人的には、ETCと違い、クルマそのものを買い替えないとシステムの導入が出来ないので、普及するのにはかなりの時間がかかるような気がします。

一部のクルマだけ装備されていてもイマイチ効果が無い気がするこのシステム。

ETCのように、装着する事で利用者がお得と思ったり、導入にあたるコストの低価格化を重視したシステムでないと、普及は難しいと思いました。

自動車メーカーも共同で開発するなら、全車種を対象に価格は数万円で、オプション設定すれば、買い替え時に徐々に普及が見込めるでしょう。

来年度の国交省の概算要求に盛り込まれる実験費用、税金のムダ使いにならない事を祈ります。

(井元 貴幸)

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