TE37やCE28N、RE30といったヒット作でおなじみのボルクレーシングのラインアップに、圧倒的な剛性を与えたニューモデルが加わりました。当面は19~20インチの設定となり、国産ならGT-Rやレクサス、Z34、インポートならポルシェ、BMW、アウディといった上級スポーツをターゲットに開発されたハイエンドモデルなんです。
6交点の粗メッシュともいえる等ピッチの12本スポークは、応力分散性を重視して導き出された機能美あふれるディスクデザイン。細身のスポークもタテ断面を拡大することによって、ハイパワー&ビッグトルクをじゅうぶんに受け止められるだけの高剛性が確保されています。
そしてクルマ好き、もっと言うならレーシングカー好きのテンションを上げてくれるのが、スポークサイドを大胆に削り込んだサイドカット。レイズが名門ウィリアムズに供給するF1マシンに採用されていて、「剛性を落とさずに極限まで重量を削減する」という意味がちゃんと存在するんです。ただし、市販ホイールでは性能だけでなく、ビジュアルも重要な要素のひとつ。サイドカットがより効果的に見えるように、サイドカットしてある面とそうでない面では傾斜角が微妙に変えてあるところなんかがマニアックでいいんですよね。
(正松本宏)