「モータートレンド」2013イヤーカーに選ばれたテスラ・モデルSとはどんなクルマ?

アメリカの老舗自動車メディア「モータートレンド」によるカー・オブ・ザ・イヤー2013をテスラ・モデルSが受賞したというのは既報の通りで、同社のWEBサイトでも大々的にアピールしています。

 

テスラ・モーターズといえば、航続距離245マイル(およそ400km)の電動スポーツカー「ロードスター」を2000台以上販売してきた実績のあるアメリカにおけるEVベンチャーの雄といえる存在。

 

一方で、トヨタと提携していることも有名です。同社がアメリカで限定的に発売されるトヨタRAV4 EVを開発したというのは、大いにアピールされていることです。

そんなテスラ・モーターズが独自モデルとして開発したプレミアムセダンが、モータートレンドのカー・オブ・ザ・イヤー2013に選ばれたモデルSというわけです。

ちなみに、テスラ・モーターズの発表によれば、カー・オブ・ザ・イヤー2013のライバルとなったのは、ポルシェボクスター、BMW 3シリーズ、レクサスGS、スバルBRZなど名だたる11台。そこからモデルSが、おそらく史上初となる満場一致でイヤーカーに選ばれたといいます。

『モデルSの受賞は電気自動車が真に持続可能なモビリティであること、そして広く普及するための重要なステップである。ガソリンエンジン車よりも優れていることが示された』とテスラ・モーターズの共同創設者にしてCEOのイーロン·マスク氏はコメントしています。

 

では、モデルSとはどんなクルマなのでしょうか。電気自動車としてゼロから構築された、世界初のプレミアムEVセダンというのが基本プロフィール。電気自動車を前提に開発されたアルミボディは、52:48の前後重量配分を実現、またエンジン車にはない低重心を達成しているといいます。ラグジュアリーなパフォーマンスセダンの乗り心地と、スポーツカーに匹敵する応答性や俊敏性を実現しているというわけです。

航続距離の長さも、モデルSの魅力のひとつ。リチウムイオンバッテリーの総電力量は40kWh、60kWh、85kWhの3種類から選ぶことができ、85kWhでは265マイル(およそ425km)の航続距離を可能にしています。リヤに置かれたモーターでリヤタイヤを駆動しますが、85kWhパフォーマンスバッテリーとの組み合わせでは、最高速度130mph(およそ210km/h)、0-60マイル(0-96km/h)加速は4.4秒と、かなりのハイパフォーマンス。

充電については、アメリカや日本でスタンダードとなっている普通充電(J1772)に対応しているほか、独自規格により利便性を向上させているのもテスラ・モーターズの特徴。最新の「スーパーチャージ」では、85kWhバッテリーの半分を充電するのに約30分という高速充電となっています。

エンジンやミッションを不要とする電気自動車のメリットを活かして、室内スペースは広大で、前後にトランクスペースを持つというパッケージングも、プレミアムEVセダンだから可能になった、とのことです。

●テスラ・モデルS主要スペック ※北米仕様
全長:196インチ(約4978mm)
全幅:77.3インチ(約1963mm)
全高:56.5インチ(約1435mm)
ホイールベース:116.5インチ(約2959mm)
最低地上高:6.0インチ(約152mm)
車両重量:4647.3ポンド(約2107kg)
タイヤサイズ:245/45R19(オプションで245/35R21)

アメリカでの価格はベーシックな40kWhバッテリーで49900ドル(約400万円)、最上級グレードのシグネチャー・パフォーマンス(85kWh)で97900ドル(約800万円)となっています。 

すでに全世界から13000台を超えるオーダーを受けているというテスラ・モデルS。右ハンドル仕様の生産は2013年半ばからの生産予定で、順次日本にも導入されるとのこと。世界初にして世界唯一のプレミアムEVセダンを日本で見ることができるようになるのも、そう遠い話ではなさそうです。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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